私がフランスに興味を持ったのは年齢が2桁になった頃。その2~3年後には、フランス語を教えてくれる中学・高校に入学し、フランス語は第一外国語。大学も仏文学を専攻したあと、5年のOL生活で資金を貯めて渡仏して、今も住み着いてるんだから、われながら案外一途なところあるよなと思う。

当時はインターネットもグーグルマップも無かったから情報収集の手段が限られる中で、TVや写真でたまたま見てなぜかものすごく心惹かれ、将来絶対に実物を見に行くと心に決めていたものがいくつかあった。

今日はそれを一挙ご紹介。順位は興味を持った年代順ね。

ヴェルサイユ宮殿のプチ・トリアノン (Petit Trianon)

マリ・アントワネットのロイヤル引きこもり生活の舞台となった、こじんまりしてるけどおしゃれなプチ・トリアノンの城館と、マリ・アントワネット専用の英国風田園テーマパーク。

本物の田舎の家には虫とかいたりするものだし、田舎道の真ん中に牛のふんが落ちてたりするし、その上、特に当時の農民って、不作で(不作でなくても搾取で?)憔悴しきった夫婦とお腹をすかせた子どもたち…といったイメージだけど、ここではまずそういうのは再現されなかっただろうな。

でも、たしかにヴェルサイユ宮殿より落ち着きそう笑。公務そっちのけで他人様から搾取した資金で自分専用の田園テーマパーク造園…とかの問題はさておき、城館の中などもインテリアとしてはこだわりがあって、心なごみそうな素敵な空間だとは思う。

ヴェルサイユ宮殿に最後に行ったのも10年以上前で、最近は見学コースの充実度がアップしてそうだから久しぶりに行ってみたいな。

シュノンソー城 (Château de Chenonceau)

えらい古い写真登場です。20年モノじゃん笑。はい、紙の写真をスキャンしてみました。2010年にも行ったんだけど、お城が工事中&すっかり観光地化で人が多すぎて良い写真が撮れなかったので、古い写真を使いますね。いや、2010年の写真でも古いんだけどさ。

ロワール川の支流、シェール川にまたがって建つルネサンス様式の美しいお城。6人の歴代城主はみんな女性という。

アンリ2世が「美しすぎる超年上愛妾」ディアーヌ・ド・ポワチエにこのお城を贈ったけど、アンリ2世が事故で亡くなった途端、妻のカトリーヌ・ド・メディチが怒涛の報復でディアーヌから取り上げた。「シュノンソーはいただくわ。あなたはあっちのもう少し大きいお城へどうぞ…」って。

ま、きれいなお城だもんね、ちなみにディアーヌは代わりにもらったお城にはほとんど住まなかった模様。その辺のドラマも含め興味津々だったのよね。川の上の部分は最初はただの橋だったところ、カトリーヌがお城を入手後に増築して今のような形に。

このお城を訪れたのは、まだフランスに暮らす前の話。ロワール川のお城の中で、車でなくてもアクセスできるお城の一つです。

とはいえ、ひとりでパリからTGVに乗って一日4本しかないローカル線に乗り継いでたどり着くシュノンソー駅は無人駅って、当時の私としてはけっこうな冒険だったので、過去のフランス旅行の中でも思い出深い場所。そしてフィルム式のカメラで写真を撮った記憶がある最後の場所でもある。

アヌシーの “愛の橋” (Pont des Amours)

フランス旅行ツアーのパンフレットに出ていた、この運河の写真で見て、ものすごく心惹かれたんだよねぇ。元の写真には白鳥とかいたわ。そんな場所の奥に「愛の橋」ってのも何やらロマンチックだし。橋の向こうのアヌシー湖も水の色と山景色が美しい。

未来の旦那との新婚旅行はここだ!! …と勝手に想像してたけど、未来の旦那は実家がここから車で1時間以内のところの人だから「新婚旅行」で行くってかんじじゃなかったー。

でもその”未来の旦那” と知り合ったとき、フランスで訪れた町の話になり、アヌシーが好きってところから意気投合したんだよな…。ちなみにそこから続いた質問は、「くさいチーズ好き?」ね。チーズの産地、サヴォワ地方なだけに。

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