2020年の春のロックダウン明けに自転車に乗り始め、その2ヶ月後からEMTBに乗り始め、山を巡るようになった。

スポーツやって健康的…なイメージなんだけどケガもするようになったので、果たして本当に”健康”的なのかわからないけどね。

そんなわけで、スポーツにはケガがつきもの。ただ打っただけかと思ってたけど、よく見たら腫れ方がおかしいから、ひょっとしたら骨折かも… とか、微妙なケースも多いじゃない?

こういう場合、フランスではクラシックな方法として2つの選択肢がある。

かかりつけ医に予約をとって診察

診察を受け、レントゲンなどの検査の依頼書を取りつけ、検査に行く。レントゲンは別の場所のうえに、かかりつけ医もレントゲンも予約が必要なので、骨折かどうか知るのにたいてい何日もかかる。

じつは骨折してるのに判明まで1週間とか、ちょっときついよね。

そんなに待てないんだけど…という場合は、病院の救急へ

ところが、この場合最低でも4~5時間コースになるので、かなりの覚悟で長期戦に挑む必要がある。

ほんと、場合によっては待ってる間に力尽きそうだわ。

とはいえ、病院の救急には心臓発作や大量出血といった一刻を争う患者さんが運ばれてくるんだから、救急側から見れば、今自力で門をくぐってきたあなたは、足がさつまいもみたいな色になっていても “救急” ではないのですよ…。

でも、今日中に診てもらいたいよね(フランスの救急の名誉のために一応言っておくと、本当に緊急事態と判明したらあとはけっこう早い模様…)。

リヨンでケガしたあなたに朗報

こんな問題を解決してくれるのが、リヨンの私立病院、Clinique du Parc 。

もともと予約なしで診察してくれるケガ専門の救急窓口が一般の救急とは別にあったんだけど、2021年にこの部門にレントゲン科の一部を組み込んで外傷専門のクリニック Trauma Parcを病院本館の近くにオープン。

テットドール公園 Parc de la tête d’or のそばの病院 Clinique du Parc の外傷クリニックだから Trauma Parc って名前なんだろうけど、カタカナで”トラウマパーク”って書くと、一気にスリル体験型遊園地の名前ふうになるのは何でだろう?

…超こわい絶叫マシンとか、あとで夢に出てきそうなおばけ屋敷とかありそう。

ケガをしたから Trauma Parc へ行ってみた

いちおう、車やタクシーでも良いので自力で来れることを前提にしている模様。

まず受付で簡単に状況を聞かれるので説明します。

「金属製の重いいすの脚の下に自分の足の指があったのに、まちがえてそのままいすにすわって薬指をつぶしてしまいました、自分の体重で。そしたら指がさつまいも色に…」。

あっ、しまった!! さんざんスポーツのケガの話をしておいて、取り上げた例がただの不注意でのケガだった !!しかも自分の重さで笑。

受付がすんだら待合スペースへ。

名前を呼ばれて部屋に通されたところで問診。詳細を説明します。「自分の重さで足の指がさつまいもに…」。

こうしてレントゲンの紙を書いてもらって、レントゲン受付に案内される。ここで受付後、検査、レントゲンの支払いを済ませ、次の待合室で診察を待っている間にレントゲンの結果が出る(ネットで自分でも見れる)。

検査結果をふまえて診察。「小さいけどよく見ると、ここ折れてますね」。そりゃ、さつまいも色にもなるわけだ。

で、必要な処置をしてもらい、処方箋などをもらいます。

出口で診察料を支払い、再診がある場合は再診の予約をして終了。最初の受付から最後の支払いまで、フロアをぐるっと右回りで一周してくるイメージです。

行楽に便利な町のせいか、アウトドア派が多いリヨン。月曜日の朝とかだと週末に遊びに行ってケガした人で少し混んでるかもしれないけど、一般の救急に行くよりは圧倒的に短時間で終るのでおすすめです。

患者にとっても、おそらく一般の病院の救急関係者にとってもありがたい存在ですね。

自力で(または車やタクシーなどで)病院には行けそうだけど、何日も放置はできない怪我をしてしまった人は、ぜひこちらに駆け込もう。

Trauma Parc

6 Cours André Philip – 69100 Villeurbanne

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リヨン滞在サポートサービスでは、医療機関への同行通訳も行っています。よろしくね。

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