リヨンで数店舗を展開し人気を博しているAntoinette(アントワネット)というおいしいパンとブリオッシュのお店がある。
日本人も多く住むリヨン6区にもお店を構えてるよ。
素材と製法にこだわり、クラシックなバゲットなどは扱っていないという個性派パン屋でもある。
たとえば、ここで買った上質のパンにすぐそばのお肉屋 L’Argot やボキューズ市場で調達したトリュフ入りのハムをはさんでみよう。香ばしいパンにトリュフの香りが漂う、シンプルなのに極上のハムサンドが完成するよ。
カードゲーム中に食事をしたくて、元祖ゲーマー食(?)のサンドイッチを発明した(とされる)サンドウィッチ伯爵もこれには唸るはず。いや、ゲームの集中力が途切れて逆に伯爵様に怒られるかも??
そんなおいしいパンを提供してくれるアントワネットで、普通のパンと合わせておすすめのパンを今日はご紹介。
- お肉屋のL’Argotについてはこちらの記事 → L’Argot と LU SALENTU でリヨン6区のご近所グルメ
チョコレートパン
フランスで一般的にチョコレートパンと言えば「パン・オ・ショコラ」。パイ生地のパンの真ん中にチョコレートが入っているあれね。
このお店では生地にチョコレートが混ぜてある、こういう↓ パンが楽しめる。
ありそうであまり見かけないこのスタイル。
バター感たっぷりの通常のパン・オ・ショコラとはまた違った、歯ごたえのあるおいしさが魅力です。
フルーツコンフィ入りパネトーネ
パネトーネって、パサパサしてるのもけっこうあるじゃない?でも、アントワネットのパネトーネは程よくしっとりしていてとってもおいしい。
お味は、チョコレートとフルーツコンフィとプラリーヌ味の3種類で日によって扱っているものが異なる。
特におすすめのパネトーネは上品なお味のフルーツコンフィ味。
さっぱりフルーツ味で、つい「もう少しだけいっちゃおうかな…」と薄切りにしつつ食べ続けてしまう中毒性が!!
ケーキよりも軽い、ちょっと変わったデザートが欲しいときにも重宝するよ。
食パン
フランスにもPain de mie (パン・ド・ミ)という食パンもどきは存在する。アントワネットの食パンは、Pain de mie じゃなくて本当に「食パン」です。「食パン」と言って売ってるし。いつも作っているわけではないようで、注文して指定の日に取りに行ってお買い上げ。
お値段は若干高めだけど、サイズも大きめ。よくある食パンの2倍半くらい(?)あるのかな?
この食パンはお店でスライスしてもらえないので、自分で好みの厚さに切りましょう。ま、せっかくだからPain de mieみたいな薄切りではなく、日本の食パンくらいの厚さで味わいたい。
気になるお味は、やっぱり Pain de mie とは違うのかな?と思って食べてみたら…
実家の朝ごはん風景が脳裏に浮かんだ…。
そう、これはまさに「食パン」。脳内一時帰国ができるアントワネットの食パン、日本の食パンがふと恋しくなったときにおすすめです。
おまけ: ガレット・デ・ロワ “レーヌ”(季節限定)
1月の公現祭のお菓子として有名なガレット・デ・ロワ。
「ロワ (Roi、王様)」 もアントワネットなだけに女性形で「レーヌ (Reine)」 なのかな?(← 今流行りの「Galette des “rois” が男性形なのは女性差別だ~ !!(怒)」みたいな、祝日の起源になってる背景を無視した謎理論じゃないと良いな…)。
こちら、店頭で受け取った瞬間良い香りが漂い、帰り道から期待が高まるけど、期待をまったく裏切らない美味なガレットです。
来年のガレット・デ・ロワはぜひここで試してみてね。
Antoinette Pain & Brioche
114 rue Bugeaud 69006 Lyon
https://www.antoinettepainetbrioche.fr/