6月にようやくレストランが再開した。

今年は若干天気がおかしいけど本来のフランスは日が長く快適な季節。せっかくだからサヴォワで外食をしたい。そこで久しぶりにシャナまで山の中を通って自転車で行こうという企画が出た。

一応ディナーの予定なんだけど、ちょっと早めの夕食になる。まともにディナーをしたあとに夜の暗い田舎道をチャリで帰るのはいやだからね。この季節、8時くらいまでに出発すれば明るいうちに帰れるはず。でも夕方6時に食事なんてできるのかなぁ…?と思って、今シーズンの初外食候補の店に問い合わせる。

もじゃもじゃうさぎの旦那: あの、夜の食事は一応19時からですよね?18時から何か食事できたりしますか?カルパッチョとかサラダとかの冷たい系の軽食で良いのですが…? 自転車だからあまり遅くなりたくないので…。

店: 大丈夫ですよ。予約しておきますか?

もじゃもじゃ旦那: ではお願いします!運河の水辺のテラス席が良いですが、店の前に停めた自転車をちゃんと見張れる場所だと尚助かります。

こんな感じできめ細やかに要求を聞いてくれたのは、Le Relais Gourmand というお店。前から知っているお店だけれど、わくわくしながらペダルをこぎます。

Le Relais Gourmand ってどんなお店?

シャナスの素敵な村の真ん中の運河沿いという立地。「ひょっとして観光客という一見さんお目当てのいろいろ雑なお店?」なんて疑いが頭をよぎるロケーションだけどご心配なく。地元の優良食材を使ったメニューを提供してくれます。

サヴォワ産のビールとか、フルーツジュースとか。ワインも地元の評判の良いワイン 。裏山にある水車小屋で挽いたクルミの油とか粉を料理やデザートに使ってる。アイスクリームも、Aix les Bains (エクス・レ・バン) の私もおすすめのアイスクリーム屋さん La Sibérienne (ラ・シベリエンヌ) のもの。コーヒーも裏手のコーヒー焙煎屋から来ている。

ランチなら、ここで試食して気に入ったら、水車小屋まで上って行ってクルミのオイルをお買い上げ!なんてこともできるよ。

シャナスの水車小屋(Moulin de Chanaz)

そういえば、水辺のテラス席だと建物にあまり注目しないかもしれないけど、小さな旅館も営むこのレストランの古い建物はよく見ると18世紀の「駅伝」の駅(←馬を替えたりするところ)だった建物なのだそう。

観光を終えた人々のお茶の時間が終り、ディナーが始まるまでの誰もいない時間。さわやかな水辺で今回はタルタルステーキを賞味。

緑に囲まれて新鮮な地元の食材を使った料理を楽しむという、バカンスっぽい至福の時間です。

店がすいていたおかげでサービスも早くまだ時間があったので、おまけにデザートにCafé Gourmandを注文。

Café Gourmand って、コーヒーに小さいお菓子が3種類くらいついていて、けっこう好きなのよね。デザートを選ぶときにフルーツ系かチョコレート系か焼き菓子系か迷うときに、それぞれ少しずつ味わえるなんて、気が利いてるわ。優柔不断な人にも便利だね。

で、↓これが、Relais Gourmand の Café Gourmand。

気が利きすぎです笑。そういえば、コーヒーの代わりにお茶かシードルという選択肢もある。

おなかがいっぱいになったところで帰途につきます。帰りは上り道だから今とった糖がすぐに役に立つ?(←電動なんだけどね)

自転車ファッションでも気軽に入れるお店で、ごくシンプルだけれど、シンプルなだけに素材が引き立つお料理。ここでひと時を過ごすためにわざわざ1時間ペダルをこいで来たくなるお店です。

 Le Relais Gourmand

501 route du Canal – 73310 Chanaz

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