この春はやたらと遠くにも行けず、さらに飲食店の休業も長引く中、近所にある小さな商店の数々を支援しながらおいしい食材でご近所グルメを楽しもうということになり、リヨン6区内を相方とうろうろしてみた。

この日、いくつかのお店に立ち寄ったんだけど今回はその中から2店をご紹介。

L’Argot

熟成肉など扱っている、リヨン6区の有名なお肉屋さん。レストランも兼ねているんだけど、今はお肉の販売のみ。

昨年から続くダイエットで牛肉を食べる機会がすっかり減っていたので、今回は久しぶりにがっつりとステーキなど食べようということになり、この L’Argotに。

お肉を選んだあと、お勧め調理方法の説明を受ける。「調理する2~4時間前に冷蔵庫から出しておき、熱くしたフライパンにまずは脂身を下にしてのせて脂をとかし、各面を2分くらいずつ焼く」というような感じ。

お目当ての肉の他にも、今回はいろいろ買ってみた。

お肉のすぐ隣に写っているのはこのお店の名品。春なのでモリーユが入っていた。季節によって別バージョンも発売される。

それから、このお店にはWagyu(あえて「和牛」とは書かないけど、それでもかなりの高級肉…)もある。Wagyuでもほかの牛肉でも事前に予約すると薄切り肉も用意してくれるので、我が家では時々すき焼きでもお世話になっている。

「数日前までに予約」ということだけど、うちではだいたい1週間前に、我が家の肉担当の相方が予約に行く。

L’argot

132 rue Bugeaud 69006 Lyon

そんなわけで今日はステーキ用のお肉を買ったので、次は付け合わせを調達しよう。

LU SALENTU

今日の付け合わせはパスタだな…。ということで、お肉を買ったあと来てみたのは生パスタ屋さん。シンプルでカジュアルな店構えなんだけど、こういうお店って、結構おいしかったりするんだよね。

こちらも本来は店内でも食べられるんだけど、今は生パスタと若干のイタリア食品&ワイン販売のみ。イタリア人の店主がここで作っている生パスタを賞味できます。

「ステーキの付け合わせにしたいんですが、何がおすすめですか?」

「ステーキだったら、もちろんこれ」と言って指で示してくれたのは、きしめんみたいに平らで太い麺ね。タリアテッレだったと思うけどフェットチーネだったかも。ちょっと忘れたけど、どちらにしても太い平打ちパスタは一種類しかなかったわ。

ステーキのようなかたい肉に合わせるなら、歯ごたえがしっかりしているものがおすすめとのこと。逆にエビとか魚とかもう少し柔らかい食材に合わせるならもっと細い麵をお勧めするって。イタリア人、パスタの歯ざわりにこだわりそうだもんね。

「1分半以上茹でてはいけませんよ。いいですか?あんな、フランス人みたいな茹で方しちゃだめ」と念を押される。フランス人(相方)が苦笑してるのが横目で見えた。

そうそう、同じく麺の国から来た日本人にはよくわかるわ。フランス人がパスタを茹でると、結構な確率でのびてるというか茹ですぎというか、アルデンテとは程遠い状態なんだよね。やっぱりイタリア人から見ても邪道だったんだね?あれ、フランス人の味覚ではおいしいのかな? 

「こうしてゆでたてのパスタに、ステーキの焼き汁と、パスタのゆで汁を少しからめるだけでおいしい付け合わせになるからね」。

うん、もう想像しただけでおいしそうだ。

色々アドバイスまでしてくれたのにパスタだけお買い上げってのも微妙だし、イタリアワインにも興味があったので、ついでにこれに合うワインも相談して、イタリアワインのボトルを1本お買い上げ。

そういえば、もともとアルコールに弱くて、一昨年の終り頃からようやくワインに目覚めた私が、自分で興味を持ったボトルを自腹で買ったのって実は在仏17年目にして初めてなんだけど、今回相方を押しのけて自分のカードを差し出してフランスで買ったその初ワインは、イタリアワイン…笑。

こうしてメイン料理が出来上がった。はい、どうぞ。

我が家の肉担当は、焼くところまで含めて肉担当なので、今日のメイン料理は相方の作品です。

お肉もいつも通りとてもおいしかったんだけど、今回は特にパスタが印象的だった。パスタそのものの味がしっかりしているというか、独特の味わいがあって、肉の焼き汁味というシンプルな味付けのおかげで、そのパスタ自体の味が際立ってる。おいしい~!!

ちなみにこのパスタ屋さんは、以前に相方が上記の L’Argotで、「この近くに、お宅のお肉の付け合わせにちょうどいい物が見つかるお店ってありますか?」と聞いて教えてもらったらしい。

そう、お肉の名店 L’Argot のおすすめのお店でもあるのですよ (相方は、よく肉屋とアイスクリーム屋と仲良くなる)。

LU  SALENTU

44 rue Ney 69006 Lyon

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