リヨンからちょっとだけ遠出したい場合の行き先の一つにボジョレー地方がある。車で1時間弱北上すれば美しいブドウ畑の風景が楽しめる。
その年の気候や場所にもよるかもしれないけど、10月末とか11月初旬辺りがぶどうの紅葉の見頃。さわやかな夏景色↓もきれいだけどね。
案外山もあって、山の方は急な坂も多い。山の上からは調子が良いとはるか東の彼方にモンブランが見えたりする。
そういえば、前に通訳の仕事で来たときにワインカーブの人が話してた。「岩山の複雑な地質の地中にぶどうが深く根を張って各地層の様々な成分を吸い上げるからぶどうの風味に深みが出る」のだそう。
黄金の石の村
そんなボジョレー地方南部周辺の別名は Pays des Pierres dorées 。近くで採れる黄色い石の家が並ぶ黄色い村が複数ある。そんな村散策も面白い。あ、フランス語では「黄色」じゃなくて「金色」だった。「黄金の石の国」ね。黄色いんだけど「きいろい石」じゃないから要注意。
ちなみになんで黄色 黄金色なのかというと、石灰岩が酸化鉄を含んでいるからだそう。よく見るともう少し赤っぽい石も混ざってるね。
その黄金色の村で代表的なのがOingt。「フランスの最も美しい村」のひとつでもあるので、ボジョレーでは是非立ち寄りたい。発音はカタカナ表記が難しいけど「オアン」になるのかな?。数字の20 (Vingt) と一緒で gt は発音しないのですよ。
ソーヌ川とロワール川にはさまれた地方なので、古代ローマ時代や中世にその二つの川の間の通り道の村として発達。13世紀の塔など中世の村の雰囲気を黄色い小路の中で楽しめる。
こちらは、Oingt の隣村の Bois d’Oingt。数年前に別の村も含めて合併したので、行政的には同じVal d’Oingtという自治体になる。
奥の階段の脇にごみ箱が置いてある。このごみ箱も村の色に合わせてちゃんと黄土色と徹底している。
リヨンからちょっと遠出で行ける美しい村と言えば…
リヨン観光で時間に少し余裕があるから少し遠出して美しい村を訪れたい場合代表的な選択肢は2つ。リヨン北西のこの Oingt かリヨンの北東45分(車の場合)の ペルージュ(Pérouges) かというころだね。
ペルージュについては下の記事を参考にしてみてね。
ボジョレー地方も鉄道が通っていないわけではないんだけど、Oingt は車でないとちょっと行きにくいという難点がある。リヨンから公共交通機関を使うならペルージュの方が若干アクセスしやすい(ペルージュも車のほうが便利ではある)。車でボジョレー地方へ行くときは Oingt もコースに入れてみてね。
ていうか、ボジョレーなんてワインテイスティングとセットで訪問したい人も多いのにね。もうちょっと車でなくてもアクセスしやすくしてくれれば良いのにね。