Écluses de Fonseranes
翌朝8時30分。いよいよ、ミディ運河最大の見どころ、Écluses de Fonseranes を下っていく時間です。
「Écluses」と複数形なことからもわかる通り、17世紀末に造られた閘門が階段状に全部で9つ連続しています。
自分たちでその都度ロープをひっかけるなどの作業をし、水位が下がるのを待って門を通り、7つの閘門(という数え方で良いのかな?水位が上下する閘室は6か所)を通過していきます(動画の奥にある一番下の閘室は19世紀以降使われておらず、コースはここで右折)。
終点Agdeまで
ところで、今朝起きたらひとつ問題が発生していた。船に水が無い…飲料水はあるんだけど、食器を洗ったりトイレを流したりする水道水が無い。
昨日から停泊していた場所の向かいに観光用ミニ・トレインの乗り場と公衆トイレがあって、昨日は「明日の朝までトイレの目の前で過ごすのかぁ…」なんて思ったりしたものだけど、結局この公衆トイレが出発前に重宝することに。
こうして、閘門を通り過ぎた後、次のベジエの港に寄って給水です。
本来は運河に沿ってずっとプラタナス並木が続いていて、それがこのミディ運河の典型的な景色なんだけど、並木が無い区域もあちこちにある。プラタナスの病気のため伐採されたらしい。また、新たにプラタナスの若木が植えてある場所もあった。
運河に沿った並木道を自転車で通り抜ける人、ハイキングする人などもいた。自転車でも面白そうだね(そしてチャリが船を追い越していく…)。
こうして運河を進みいくつかのエクリューズを通りAgdeまで行ってクルージング終了。
このクルージング、5日間はさすがにちょっと長かったんじゃないの?と勝手に想像。しかも夏場でエアコンが無い船だから中でも外でも暑くてつらかったんじゃないかな?なんて思ったりしましたが、私たちは2泊程度の便乗だったので、面白い体験として満喫できました。最終日は曇ってたけど涼しかったから快適でした。
ちなみにミディ運河、水はあまりきれいじゃなく、落ちたりしたらいやなかんじなので船から落ちないように要注意。
Adgeに知人の車が停めてあり、その車でColombiers まで各車の運転手はそれぞれの車を取りに行って、ここに戻って来て荷物(と残りの人)を乗せ、このあとは知人の家でお泊り会です。2日かけてここまで移動してきたけど、車だと大した距離じゃないのよね。
余談だけど、船の操縦を中心になって担当していたのは今回のメンバーで一番若い16歳の男子。なんか操縦が異様にうまかった。
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