フランスにいるとやたらと行ってみたくなるマルシェ。農業国を実感する空間でもある。観光でフランスに滞在していても見に行きたくなったりして、ぶらぶらと通り抜けてみたという人も多いのでは?よその国のスーパーとか市場って見てるだけでも面白いからね。
ただ、いざ買おうと思うと、色々ありすぎてどこのお店がおいしいのかよくわからなかったり、謎の食品があったり、買い方がわからなかったりして、スーパーより敷居が高いと感じる人も多いかもね。
大学時代にカンヌに短期留学したときに授業でマルシェに連行され、2人組になってそれぞれ「謎の食品名」が与えられ、その食品がどういう物なのかと調理例を販売員から聞いてきて、教室に戻ってから発表するという実習があったくらいだから、たしかに本格的に活用するにはそれなりに語学力と慣れが求められる。
そして優良店についてはある程度情報収集も必要よね (でも優良店はだいたい混んでる、という目安はある) 。
そんなわけで、リヨンの中で日本人も多く住んでいる6区の南側のテットドール通りのマルシェの中でおすすめのお店を今日は一挙ご紹介。
このマルシェは普段は駐車場の場所で水曜日と土曜日の朝に開かれている。
簡単に見取り図を描いてみた。かなり適当だけど、↓だいたいこんな感じかな?(クリックで拡大)
1. 公衆トイレのそばの八百屋
(番号は見取り図の番号と対応しています)
いつも人がたくさんいるので目立つ人気店。どこかの有名レストランにも卸している(と以前宣伝していた)。基本的に、おいしい「旬の」野菜を取り扱っている。なので季節外れのものは置いていないし、あるか聞いても「季節じゃないのでありません」とはっきり言われる。このきっぱり具合が逆に頼もしい。これこそがマルシェの醍醐味なんだし、ここでは旬の野菜で季節感を楽しみましょう。
2. その並びにある果物屋
先ほどの八百屋の娘さんの果物屋さん(野菜も少しある)。ビオの果物を多く扱っている。ここのフルーツは全体的に濃厚な味わいで我が家で評判が良いけれど、最近はまっているのがここの Pain du Sucre という名前のパイナップル。
切ったときの見た目は薄い黄色で、舌がヒリヒリする系かと心配になるんだけど、見かけによらず毎回もれなくおいしい。いつ頃食べる予定か言うとちょうど良いのを選んでくれるよ。
生シイタケも扱ってるので和食のお供にも。
3. 上記2の向かい辺りにある鶏肉等のお店 (Maison Janton)
鶏や鴨など「鳥肉(Volailles)」のお店。お味もさることながら、ここで我が家で重宝しているのが、フランスのスーパーなどではあまり見かけない「鶏のもも肉のステーキ」。つまり骨抜きで買えるので、和食などで骨抜きの鶏のもも肉を使いたいときに便利です。
4. きのこがおいしい店
通路を進んでいくと突き当りの手前の左側に八百屋がある。ここのキノコ類がおすすめ。あと、アスパラガスもおいしいよ。
5. 激うまパン屋
突き当りを右に進んでいくと見つかるパン屋さん。このパン屋さんは、どこかに店を構えているわけではなくマルシェのみ(ほかのマルシェにも別の曜日に出店)で販売しているんだけど、この周辺でいちばんおすすめのパン屋と言っても過言ではないくらいおいしい。
6. 地元の食品のお店
リヨン周辺地方のお肉を真空パックに詰めたものやチーズなどを扱っている。真空パックのお肉、けっこうおすすめです。あとここの生クリームもおすすめ。若干バター感があるというか、どちらかと言うとお料理向きかな。
その他
魚屋は2軒入っているけど、リヨンは魚が高い…。レ・アール・ポール・ボキューズ内の魚屋よりは安いんだけど…っていう感じですね。テットドール通り側の魚屋のほうが Portefeuille など手間のかかる捌き方までやってくれる。
- Portefeuille って何?と思った人はこちらの記事も見てみよう → アンズタケ (Chanterelle) でスズキ (Bar) のきのこ詰めを作ったよ!!
あと、北の端にある八百屋(このマルシェ、全体的に八百屋率が高い)も悪くないんだけど、現金でしか払えないのでたくさん買いたいときなどはやや不便かも。
他には、リンゴ専門店とか、やたらと色々な玉ねぎを揃えてる店なんかもあるので、こだわる場合は覗いてみると面白いよ。
Marché alimentaire Tête d’Or
77-89 Rue Tête d’Or, 69006 Lyon
水曜日&土曜日: 6時~13時30分