Paris (パリ) で7月14日の連休を過ごそうという事になり、数日のパリ滞在を楽しんできた。この連休はみんな海とか山に行きそうだし、世界のあちこちからの観光客が少ないパリを観光できるなんて今だけの期間限定だし。7月14日の革命記念日頃なんて、毎年大混雑だよね。
いやぁ…行って正解でした。私のほうの心の余裕もあるのかもしれないけど、観光で数回旅行したあと9年暮らした町なのに、こんな穏和なパリはたぶん初めて見たんじゃないかな?
普段のパリと比べれば明らかに人が少ないけど、都市として不自然でないくらいの人(パリジャン)はいるから過疎ってるというほどでもなく、観光客もいるけどフランス人かヨーロッパ系の個人旅行者で、「Oh my God !!! ギャハハ !!!」みたいな妙にハイテンションの大集団とかいなくて歩きやすい。
でも、パリジャン、鼻がマスクから出てる人がやたらと目についた(地元リヨンでは気にならなかったけど、じつはリヨネもそんな感じなのかな?)のがいただけないわ。何あれ?パリの最新モード?
まあ、マスクを飛沫を防ぐためとしか考えてない人がいっぱいいるのかも。
そしてお店の店員がフレンドリーでていねいだった。2か月の外出禁止で閉店中にサービスというものについてよく考えなおしたのか、単にお客が少ないから余裕があるのか知らないけど、どの店に入っても待たされたりもせず気分よく過ごせたよ。ていうか、いつになく客相手におしゃべりな店員がいっぱい(客は無視して同僚相手におしゃべりな店員は昔からいたけどね)。
観光都市だからコロナ騒ぎでお店はそれぞれ痛手を負って大変だろうなとは思う一方、このくらいの混み方のほうがお客も店員も快適なんじゃないかとも思ってしまうのでバランスが難しいところね。
パリを離れて思うこと
ところで、リヨンへの移住を決定したあの2013年7月14日の連休から早くも丸7年、暮らしやすいリヨンに引越して良かった理由はこちらの記事にまとめてあるけど、たまにパリに行くとフランスの中でもやはり特別感のある都市だなと思います。
何よりも歴史的建造物の多さが印象的。道を歩いていて、なんか立派な建物があるなと思って調べても知名度としては地味な建物だったり。住んでた頃は見向きもしなかったくらいだし。いやいや、これ地方都市に建ってたらまちがいなく主要観光名所でしょ?ってレベルの建物がよく見ると地味にあちこちにある。
パリの観光ガイドさん、覚えること満載で大変ね。そこまで有名でない建物でもみんなに「あそこの建物は何ですか?」とか聞かれそうだもんね(笑)。
そしてあの雰囲気。地方都市から見ると特にキラキラして華があって堂々として美しく見えるんだけど、単純に「きれいだねー」っていうのともちょっと違って(実際色々うす汚かったりもするし)、どこから来るのかよくわからないけど、色気というか何となく陰もある感じが味わい深いのよね。
そんなパリの街角の様子をお届けします(クリックで拡大できるよ)。写真が撮りやすかったからついあちこちで撮ってしまったわ。
カフェの写真が多くなったけど、それだけパリにはいっぱいカフェがあるってことね。
そして「パリのカフェ」ってあのスタイル、1つのジャンルだよね。2枚目みたいなパリでよく見かけるタイプのカフェって、フランス中にありそうだけど、パリ以外ではそんなに見かけない気がする。すてきなカフェはどの町にもそれなりにあるんだけど、あのスタイルとはちょっと違うからね。
ソーシャルディスタンスが近くひしめき合ったテラス席とか、いすの素材とか向きとかなのかな。あのテラス席に座ると、パリだなぁ…って思うわ。
まあ、地方都市ではあんなにびっしり客席作ってもそこまでお客が来ないかな?