久しぶりに Mont d’Or (モンドール) を食べたので、今日はその話をします。
週末はまたサヴォワへ行ってきたのですが、土曜日にまたしても大雪が降りました。
この週末の世の中は…
この週末は、地方ごとにスキーバカンスへ行く家族と帰る家族とがすれ違う週末 (Chassé croiséといいます) 。土曜日の午後、リヨンからサヴォワへ向かう(パリから来ても合流する)高速道路 A43 がただでさえスキー渋滞のところ、雪で通行止めに !!
朝パリから車で出発した人たちが、見事にはまるタイミングです。迂回するにしても別の道路も200kmくらいの渋滞で、大変なことになっていたらしい。結局一晩中通行止めで、近くの体育館(?) などに泊まった人なんかもいた模様。
チーズ料理は雪見料理だ
そんな大雪が降ったので、バカンス初日から渋滞でえらい目にあった人には申し訳ないんだけど、急にあったかいチーズ料理が食べたくなったりした。前回の寒そうな記事を見てこの記事に戻ってくると、ちょっとした臨場感が味わえるかもね。
- 寒そうな記事 → サヴォワ地方 Chapelle St. Romain の雪景色写真集
スキーに行くと必ず一度はサヴォワ料理(=チーズ料理)を食べるし、スキー場でなくても「雪→チーズ」というのはけっこうコンビのイメージ。
チーズ料理というとチーズフォンデュやラクレットを思い浮かべがちで、どうしても専用の器具がないといけないような気になるよね。でも、これらの料理と同じような食材で、特殊な道具なしで気軽にチーズ料理を楽しめるのが今日ご紹介するモンドールです。
スキー場でアパートを借りた。ぜひラクレットを!! と意気込んだけど、そのアパートの備品にラクレットの道具がなかった。なんて場合に、チーズ料理を諦められないあなたへの救済措置ね。
気を落とさず、近くのスーパーや専門店に行ってモンドールとジャガイモ、ハムや生ハム、そして白ワインを調達してこよう。
調理を開始!!
① モンドールのふたを開けて、ナイフなどでチーズに穴をあけて、中に白ワインを注ぐ。分量は・・・どのくらいでしょうね? 直径12㎝くらいのサイズの物(チーズ屋では一人分と言われたけど、1.5人分くらい? 女性なら2人分でもいけるかも)で、ワインを大さじ3杯くらいかな? チーズのサイズによってお好みで調節してみてね。にんにくがあれば1片ほどみじん切りにして入れても良いでしょう。にんにく味がしっかりついているのもけっこうおいしい。
② オーブンで160℃~180℃(低めの温度)で30分~45分ほど、モンドールを容器ごと加熱。チーズが溶けるように。写真では容器の端がちょっと焦げていますが、アルミホイルなどで容器をカバーしておくと良いよ。
専用の陶器の器もあり、たまにモンドールとセットになって売っていたりもします。モンドールの容器ごと陶器の器に入れればOKです。まぁ、写真をご覧のとおり、チーズの容器をそのままオーブンに入れても一応大丈夫でしょう。
ちなみにオーブンが無い場合は電子レンジでも作れる。電子レンジで作るとすぐに冷めるイメージがあるけど。
③ じゃがいもはゆでたり蒸したりしておく。
④ モンドールの中身が液状に溶けたら出来上がり。スプーンでドロリとチーズをジャガイモやハムにのせて召し上がれ。
サラダなども用意して、野菜もちゃんと食べないとだめですよ!
あと、チーズ料理はのどが渇くので、水分補給もお忘れなく。デザートはさっぱりめのものがおすすめです。