パリから東へTGVで1時間半のナンシー (Nancy) はアールヌーヴォーの町として有名です。
アールヌーヴォーとは?
アールヌーヴォー (Art Nouveau) は19世紀末にその名の通り「新しい芸術」として現れ建築・調度品・美術などに影響を与えたものの20年くらいで消えた芸術様式で、当時新素材として人気があった鉄やガラスなども用いており、植物や昆虫の曲線美に着目したデザインを特徴としています。(専門ではないので、詳しい説明は別のサイトなどでどうぞ)
個人的には、植物モチーフは美しいけれど、「テーブルの隅やドレスのすそに昆虫の装飾」とかはちょっと・・・という感じなのですがみなさんはいかがですか?
アールヌーヴォー散策
ナンシーは「ナンシー派」という、アールヌーヴォーの一派が活躍していた町で、エミール・ガレとかドーム兄弟なんかが有名どころです。 町の主要な広場で世界遺産にもなっているスタニスラス広場の観光案内所でアールヌーヴォー散策地図をもらっておくと、町の中に点在するアールヌーヴォー建築が表示されているので散策が捗ります。 手はじめに「ナンシー派美術館」を見学してから散策地図を見ながら町の中心部に向かって散策すると、商工会議所や銀行などになっているアールヌーヴォー建築の数々が見られます。 散策の後には、アール・ヌーヴォー装飾で有名なブラスリー「エクセルシオール」での飲食でアール・ヌーヴォー散策を締めくくるのも良いでしょう。
スタニスラス
また、前述の世界遺産のスタニスラス広場とその周辺の旧市街一帯というのもナンシーの見どころなので、訪れておきましょう。 アール・ヌーヴォーとともに、この町のキーワードとも言える「スタニスラス」。ナンシーは18世紀半ばまで「ロレーヌ公国」の首都だったのですが、最後のロレーヌ公が、このスタニスラスで、スタニスラス広場の中心に彼の像が立っています。
もっとアールヌーヴォー
さて、アール・ヌーヴォーつながりで、ナンシーに行く前後に、パリ市内のアール・ヌーヴォースポットを見ておくのも良いでしょう。
メトロ12号線アベス駅や2号線Porte Dauphine駅の入り口のアーチがギマール作、16区のRue Jean de la Fontaineなどのあたりにもアール・ヌーヴォー建築が残されています。 このあたりについては、また気が向いたら記事にしてみますね。