La Maison du Chocolat といえば日本でもおなじみのおいしいショコラティエですが、ここで一般人向けにチョコレートテイスティングセミナーなるものが行われています。このようなコフレになっていて、購入日から1年有効なのでプレゼントとして贈ることも可能です。ただし一人でもらうと、もらった人はおひとり様受講になります。コースはいくつかあり、大まかな内容は以下の通りです(リーフレットおよび同社サイトより)。
1. チョコレートができる過程についてのうんちくを聞けるコース
(同様のセミナーが東京とニューヨークでも行われています)
2. チョコレートと、お茶(マリアージュフレールのお茶使用)やワイン(タイユヴァンのワインカーヴから提供)との相性を堪能するコース
(ニューヨークでも開催されていますが、ワインの代わりにコーヒーと合わせるようです)
3. チョコレートを用いたお菓子に関するうんちくを聞けるコース
4. 実際にチョコレートを使ったお菓子のレシピを学べるアトリエ
というわけで、2・3・4がパリならではのオリジナルのコースとなります。4は実技なので参加料も少し高くなります。2あたりが「おフランス」の香りがして非常に興味深いところなのですが、もじゃもじゃうさぎはアルコールを摂取するとあっという間に衰弱するため 2 は不適格ということで、1のTamanaco という名称のチョコレート製造過程のうんちくを聞けるテイスティングセミナーを受けることになりました。電話かメールか店頭で開催日と空き状況とを確認して予約しておきます。
セミナー当日
当日シャンゼリゼ近くの、52 Rue François 1er のお店に集合です。店内で入場券を担当者に渡すと、待ち時間にココアを勧められますので、もらえるものはもれなくもらいます。濃厚なココアでした。参加者が揃うと、地下にある会場に案内されます。円卓のある八角形の部屋です。
約2時間のセミナーで、詳しくは参加してのお楽しみですが、大まかに言うと3部構成になっており、チョコレートがヨーロッパそしてフランスに入ってきた歴史、生カカオからチョコレートができるまでの過程、La Maison du Chocolat お得意のガナッシュ (クリームとチョコレートを混ぜてペースト状にしたもの) の作り方などが映像や実物を見ながら学べます。
で、合間に、ひとり6種類ずつ用意されたチョコレートをテイスティングします。コーヒーやワインなどと同様、同じ「カカオ70%」のブラックチョコレートでもやはり産地によって味が全然違うのがよくわかります。製造過程についてのくだりで、生カカオも試食できます(チョコレートとは全く違う植物臭いっぱいの味)。
最後に、マカロンと、セミナー中の実演で出来たてのガナッシュの紙コップ詰めと、チョコレートの詰め合わせとをお土産にもらって解散になります。
学校の授業のような講義形式では全くなく、定員11名で、終始フレンドリーなムードで進行されます。
基本的には参加者はフランス人で、フランス語でのセミナーなのである程度のフランス語はできたほうが楽しめるかと思いますが、同様のセミナーが東京丸の内でも開催されています。
La Maison du Chocolat
52 Rue François 1er – 75008 Paris