Le petit livre des Gros mots というこの本、てのひらサイズの小さな本で、2,90€です。
この本は語学学校では習えない、フランス語の俗語の中でも特に下関係や罵倒表現などの「お下品な言葉」をアカデミックに学習する本です。この手の言葉のことをフランス語でgros motといいます。
音声的に美しいと言われるフランス語ですが、このgros motのバリエーションが豊か過ぎて笑えます。卑猥な言葉を美しく発音するフランス人・・・。
各項目とも語源や用法のほか、同じレベルの同義語、一般的な単語での同義語、上品な表現での同義表現が記載されているのですが、この「上品な表現」がまた、これはこれでおもしろかったりします。
また、カナダのケベック仏語やブルトン語(ブルターニュ地方で一部使われている言語)での下品な単語リストも載っており、なかなか読み応えがあります。
「お下品な言葉」とは言えども 巷でよく使われていますので、自分が使うかどうかはともかく、知っているとネイティブ仏語の理解も深まるかと思います。といってもこの本の中にも、よく使う単語とそうでもないものとが混ざっているようですが。
また、フランス人の友達の前でおもむろに本を広げてネタにするのも良いでしょう。
一例としては、「今フランス語勉強してるんだー」などと言いながらちゃんと予習済みまたは知っている単語であっても、いかにも何もわかっていない外国人または子供のノリで、無垢に発音して見せたりとか・・・。
説明もフランス語なので読むのが大変かもしれませんが、フランス語を勉強している人には気分転換用参考書にもなるかと思いますので、自分用はもとより、フランス語学習者へのお土産にも良いかもしれません。
もじゃもじゃうさぎの知り合いのフランス人にも日本語はほとんどしゃべれないのに誰が教えたのかお下品な言葉だけ妙によく知っている(しかもリストみたいなものまで持ってる!)人がいてちょっと引きますが、そういえば特に男どうしでよその国の人と交流する機会ができた場合、それぞれの言語でお下品な言葉を教えあうと異様に盛り上がってすぐ打ち解ける、とか言っている男子がいたことにも要注目です。
とはいっても、こういう言葉だけにやたらと詳しいのはいかがなものかと思いますので、正しいフランス語学習者のみなさんはバランスよく学習しましょうね。