日本で元旦にテレビを見ていると、世界の年明けの瞬間でよく8時間遅れのシャンゼリゼのカウントダウンが中継されているのを見たことがある人も多いと思いますが、この有名なカウントダウンに立ち会おうと意気込んだ人々が毎年世界中からやってきます。実際は、現場はどのような盛り上がりなのでしょうか?
というわけで、もじゃもじゃうさぎがフランスに住み始めた最初の年明けの瞬間という遠い記憶をほじくり返してみましょう。

腹ごしらえ?

大晦日の夜は、メトロが一晩中無料で運行します。カウントダウンがあるからと言ってシャンゼリゼで夕食をとったりお茶を飲みながら時間つぶしというのは、どこかの店のスペシャルディナーを予約している場合以外は考えないほうが無難でしょう。ファーストフードのQUICKにすら、10€の持帰り用スペシャルディナーしかなかったように記憶しています。

一方、いけてる飲食店では着飾った男女がスペシャルディナーでお食事中、クラブの前には服に気合いの入った若者の長蛇の列といった光景です。どうしてもという場合は、路上で「外食」なら出来るかと思います。
もじゃもじゃうさぎは夕食を食べそこね、寒いわひもじいわという状態で半ばぐったりしながらカウントダウンに臨みました・・・。

23時くらいからシャンゼリゼの車両通行止めが始まり、各自で用意したシャンパンや花火などを手にした人々が車道にあふれてきます。泥棒も警察も仕事を開始する頃合いです。かなりの数の警官が出動しています。
すごい勢いで警察に追いかけられている泥棒などもあちこちで見られます。所持品には要注意ですよ。

年明けの瞬間

カウントダウンと言っても実際に「カウントダウン」するわけではないので、年明けはわりと唐突に到来します。花火が上がりシャンパンで乾杯する人、キスをする人、大騒ぎする人などで盛り上がるのですが、しばらくするとワラワラと退散し、通りには大量のごみが残ります。意外とあっけない印象を受けました。

でも、年が明けたくらいで何をそんなに興奮しているのか無駄に騒ぎすぎて破壊行為、迷惑行為に及ぶ若者なども残っていたりしますので、絡まれないように気をつけたほうが良さそうです。心配な人はシャンゼリゼにいる間ははなるべく警官の近くにいて、事が済んだらさっさと移動するというのも安全対策かと思います。

周辺の閉店した商店などを見ても、破壊行為に警戒している様子がうかがえます。特にガラス張りの商店が多いので・・・。

で、あとは激混みのメトロで帰途につく(または別の場所へ移動する)という流れです。通勤ラッシュに慣れた日本の大都市の住民でも、1台目に来た電車に乗るのはなかなか難しそうです。

正直「一度行ってみたいと思ったものの一度行けば満足」という人が多いのではないでしょうか。

最新情報募集中
というわけで、あれからずいぶんたっていますが、一度行って満足したもじゃもじゃうさぎは、わざわざ情報を更新しに行く気力もないし周りにも行きたがる人はいないので、もし状況が変わっているようであればコメント欄にでも最新情報をいただけると、もじゃもじゃうさぎもみんなも助かります。

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