渡仏後滞在許可証を取得後に必要な手続き(学生以外)に、フランスの運転免許証の取得というのがある。特にフランスで運転する可能性がある人は入国から(または学生からの身分変更から)1年以内に手続きをしないと、その後は「無免許」扱いになり、試験を受けないと免許を取れなくなってしまうので要注意。

滞在身分ごとの日本の免許証の取り扱いについてはこちらの記事にまとめてあります。

以前は、県庁に予約をとって書類を揃えて出向く必要があったのが、この8月頃から、ANTS (AGENCE NATIONALE DES TITRES SÉCURISÉS) のサイトからオンラインでの手続きに変更になりました。なんだ、私の付添いの仕事が減っちゃうじゃん(苦笑)…とも思う一方、予約していても現地で1時間くらい待ち時間があったりして結構みんな大変だと思うのでオンラインでできるようになってよかったと思います。

そんなわけで今日は、オンラインでの手続き方法について研究してみたので徹底解説します(←ますます仕事が減る?)。

https://permisdeconduire.ants.gouv.fr/

まずは、アカウントを開く必要があります。

アカウントができてログインできたら、右側のメニューのDemander un permis de conduire(免許証を申請) をクリックして手続きに進みます。

1. 申請理由

上から4つ目の Je demande l’enregistrement ou un échange du permis de conduire étranger (外国の免許証からの切り替え)を選択し、Continuer をクリック。

次のページも質問に答えていきます。

  • この申請は、成人(または親権を解除された未成年)のための手続きか、未成年のための手続きか?: ここでは「成人」を想定して、上の行にチェックを入れています。
  • 申請事由: いちばん下の d’une demande d’échange de permis étranger (外国の免許からの切替申請)
  • 現在所持している免許証の発行国: 日本の場合は Japon を選択。
  • 「学生 (Etudiant)」と記載された滞在許可証保持者か?: Non
  • 次の記載がある滞在許可証保持者か?短期滞在とか、ワーキングホリデーとか、短期労働者とか書いてある。年単位で駐在員として企業から派遣されている場合はNon を選択。
  • 外交官等の特殊滞在許可証か?: Non
  • 現在の外国免許証が違反によりフランスで失効、免停等の状態か?: Non (該当する人は、ちゃんとOui にしてね)
  • 外国免許証が紛失、盗難されているか? Non
  • 国籍:(日本という前提で)Japon
  • 難民等か?: (違うという前提で)Non
  • AGDREF番号: 滞在許可証の表の右端に縦方向に生年月日と一緒に記載されている10桁の数字
  • 免許取得に支障になりうる、または限定的な免許になりうる障碍や持病はあるか?
  • 大型車等の免許があるか?

ここで、Etape suivanteをクリックするとメッセージが表示されます。内容は、申請理由の再確認(この先は申請理由の変更ができない)なので、外国免許からの切替えで間違いなければ、Validerをクリックですが、クリックする前に、以下の書類が必要なので用意しておくようにと書かれているので要確認です(証明写真と支払いカード以外はPDFまたは画像)。

  • 本人確認書類(滞在許可証)
  • 住居証明(3か月以内の公共料金の請求書、住宅保険の加入証明などのいずれか。携帯電話の請求書は不可)
  • 証明写真
  • 現在保持している外国免許証
  • 地方税が発生する県の居住者は支払い用のカード(リヨンは不要なはず)

では、Valider をクリックします。

2. 申請者情報

  • 姓: 「出生時の姓」なので、既婚者で姓が変わった人もここは「旧姓」です。出来上がってくる免許証にも「旧姓」で表示されます。
  • 新姓はその下に入力。
  • 性別
  • ミドルネームとかがある人は下に追加
  • 生年月日
  • 出生国(日本の場合は Japonを選択)
  • 出生地(都市名)

Etape suivante で次のページへ。

3. 住所と連絡先

  • 住所
  • メールアドレス
  • 電話番号(必須ではないが推奨)

Etape suivante で次のページへ。

4. 証明写真とサインをどうするか?

  1. 左: 最近できた、オンライン手続き用の証明写真&サインというのがあるらしい。そこに記載されているコードを入力するという方法
  2. 真ん中: クラシックな証明写真を使う場合は手続き後にフォームを印刷して郵送(写真を同封する)
  3. 右: 1のオンライン手続き用の証明写真が撮れる場所を検索

いずれかを選んで、Etape suivante。

5. 必要書類を登録するページ

以下、該当の項目に書類を登録していく(特殊ケース、または欧州国籍者対象の書類はグレーにしてあります。普通は太字の書類のみ)

  • 3か月以内の、免許証が有効である証明(リヨンでは、領事事務所で発行してもらえます)
  • 住居証明(3か月以内の公共料金の請求書、住宅保険の加入証明などのいずれか。携帯電話の請求書は不可)
  • 現在ある外国免許証(両面)
  • 本人確認書類(滞在許可証)
  • 戸籍抄本: 免許証上の氏名と本人確認書類上の氏名が異なる場合のみ
  • 帰化している場合は、帰化の証明書
  • フランスの滞在許可証を持っていない欧州国籍の人対象なので無視。
  • 欧州以外の免許保持者で、免許発行国と本人の国籍が異なる場合、免許発行当時その国に居住していた証明(日本人で米国免許保持者とかの場合)
  • 欧州出身の人対象なので無視。
  • 上記の「運転免許の有効性の証明」がフランス語で書かれていない場合は、同証明書の法定翻訳
  • 免許証の法定翻訳(ここで使う法定翻訳はフランスの各県指定の法定翻訳家によるものを使用。日本で作成したものとかだと拒否される可能性が高いです)

私のほうではこの先には進めないのですが、これでEtape suivante をクリックすると、おそらく 6. 入力内容の最後の確認画面になり、内容を確認したうえで、「確定」をクリックして、7. 完了、とかそういう感じかと思われます(もし誰かのを手伝う機会があったら、この先の画面についても掲載しますね)。

なお、途中で面倒になって中断しても「下書き」として保存されているので、初めからやり直す必要はありません。

ということで、今後情報を追加していくかもしれませんが、とりあえず今わかるところまで解説してみました。参考にしてみてください。

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