Chèque (小切手) は、日本ではあまり日常生活で使いませんが、フランスで出会うもののひとつです。
最近ではカードやネットバンキングなどが中心で、小切手も時代遅れになってきていますが、それでも小さな医療機関での支払いや、カードの限度額を超えてしまう金額の支払いなど、小切手の出番というのはたまにあります。

なので、今日は過去にいろいろな人に聞かれた小切手についてのあれこれをここでまとめてみましょう。

そもそも小切手とは?

簡単に言うと、「私の口座から●●さんあてにいくら支払ってください」という銀行あての手紙のようなものです。

その昔、移動時間が長く、現金を持ち歩くと山賊とか敵に襲われて危険だった時代に、現金の代わりにそういう手紙を使うようになったのが始まりと言われれば分かりやすいですね。

記入要領

銀行によって小切手のデザイン(色とか)が若干違いますが、基本フォームはだいたいこんな感じ ↓。

どの銀行の小切手も記入箇所は6か所です。

1. 金額 (数字)
2. 金額 (スペル)
3. 支払先
4. サイン地
5. 日付
6. サイン

補筆防止のため、重要項目である金額と支払先は所定スペースに前詰めで記入し、うしろの余白にも線を引いたりしておくと良いでしょう。

記入が済んだら、6か所書いてあるか確認すると、サイン漏れなどを防げます。

フランス語の数字のスペルについて

フランス語の数字をスペルで書く機会なんて、日常生活レベルでは小切手で支払う時くらいですが、スペルは覚えるしかありません。よく辞書の後ろのほうにある付録ページの「数字リスト」をコピーして小切手帳と一緒に持ち歩いている人なんかも見たことがあります。

スペル以外では、たとえば 2380 とかでCent は複数形にするんだっけ?とかそういうところで混乱しがちなのですが、整理して以下の規則が頭に入ってしまえばそんなに複雑ではありません。

日常生活レベルで使う数字で特殊なのは、1000と100と20のみです。

1000 (Mille) は一切不変です。2000だろうが10000だろうが、それぞれDeux mille, Dix milleとなり、末尾に複数形のsはつきません。

100と20はどちらも同じ規則で、後ろに数字が続かないときは複数形sでしめ、続くときは sでしめずに続けます。「しめ」の sとでも覚えておくといいかもしれません。

200: Deux cents
201: Deux cent un 
210: Deux cent dix
 80: Quatre vingts
 81: Quatre vingt un    
 90: Quatre vingt dix

では上に例であげた「2380」は、どうなるでしょう?もうお分かりですね。

Deux mille trois cent quatre vingts です。

その他

  1. 医者や小さな事務所系の場所はカードを使えないことがあるので、小切手帳を持っていくと便利です。
  2. 普段小切手帳を持ち歩かない人も小切手を1-2枚だけ財布に入れておくと、いざという時に便利です。「カードを使えると思ってたのに使えない。でも現金も持ってない…」というときに何度助けられたことだろう。
  3. 相手の同意次第ですが、たとえば、今日支払うんだけど、できれば今すぐではなく、クレジットっぽく少し後に口座から引き落としてもらえると助かるのに…という場合に、決済日調整を交渉できる場合もある。
  4. 小切手を受け取った銀行は、通常はサインの「有無」はチェックするものの、筆跡は特にチェックしていないらしく、何らかの問題で小切手名義人から申し出があった場合にのみサインの照合を行うそうです。
  5. 小切手の支払いを受けた場合、有効期限は1年8日です。早めに銀行で決済しましょう。決済方法は、受け取った小切手の裏にサインする(サインのほかに口座番号も明記する銀行もある)→ Remise de chèquesという明細(銀行でもらえる)に必要事項を記入して小切手に添付 → 銀行の窓口に提出または銀行内の専用ポストに入れる…というようなやり方が主ですが、小切手預け入れマシーンが設置されている銀行もあったり、それぞれ手順が異なるので銀行に要確認です。
  6. このほか、車の購入など高額、重要な支払いを小切手で行う場合、払込人の口座残高不足で決済ができない等の事態を防ぎ、より信頼性を高めるために、Chèque de banque という、銀行に直接発行してもらう小切手が必要になる場合があります。