どこかの南の島のような美しい白砂のビーチですが、これは南の島ではなくてフランス北西部のブルターニュ地方のモルビアン湾に浮かぶグロワ島 (Ile de Groix)という島のビーチです。

フランス人でも「それどこ?」と言うようなどちらかというと地味な島なのですが、パリのモンパルナス駅から海のそばのロリアン (Lorient) という町までTGVで3時間半、そのあと船で45分という立地で、規模的にも、のんびりと自然に囲まれて過ごす週末にちょうど良い場所です。

さて、TGVでロリアン駅に着いたら港へ向かうわけですが、荷物を抱えて歩くにはちょっと遠いかもしれません。バスがあるようですが曜日や時間帯によってはタイミングよく来ないかもしれないので、駅前からタクシーに乗るのが確実でしょう。10ユーロくらいです。

島のつくり、みどころ
ロリアンからの船は横長の島の北部にあるPort Tudyという港に到着します。港から坂を上るとル・ブール(Le Bourg) と呼ばれる集落があり、テュディ港からこのル・ブールにかけてが島の暮らしの中心地となっています。ホテル・レストラン、商店、各種施設はほぼすべてここに集まっています。島の南東にもうひとつロクマリア(Locmaria)という小さな集落があります。

いちばんの見どころは上の写真のレ・グラン・サーブル(Les Grands Sables)と呼ばれるビーチです。ヨーロッパで唯一、海に突き出した形に砂が堆積しているビーチで、潮の流れにより位置が移動するのだそうです。美しいビーチなのですが、夏でも水はかなり冷たいです。なので、写真からもわかるとおり海に入っている人はほとんどいません。ビーチボールが誤って海のほうへ飛んでいったりしたら、取りに行くひとは「うわ、あの人どうやって取りに行くんだろ?」とビーチ中の視線を釘付けにすること間違いなしです。

そのほかは、小さな入り江や断崖やそこに立つ灯台、メンヒルだかドルメンだかの巨石が点在しており、これらを徒歩か自転車でめぐるというロハスなレジャーを提供してくれるのがこのグロワ島です。

島の海岸線に沿ってハイキングコースができており、ここは徒歩でしか通れません。自転車や車の場合は、途中で下車して歩くことになります。なのでこの島にはスニーカー持参です。砂浜は島の東側に集中しており西側は断崖です、がけの上は…本当に何もありません。何もなさ過ぎて、ある意味新鮮かもしれません。

そんな場所なので雨が降った日に、ホテルでの暇つぶし用に雑誌でも買い込もうと思ってル・ブールの本屋に行ったら、島中の観光客が大集合していました。

もしくは敢えて、ギャラリーにあるような、「雨と荒波と断崖」というブルターニュ的な(?)景色を見に行くのも良いかもしれませんね。でも、風も強かったりするので、崖から落っこちないようにくれぐれも要注意ですよ!

島での移動手段
島での移動手段は上にも書いたとおり、徒歩か自転車、原付(レンタル有り)が便利です。10人乗りくらいのミニ路線バスが3路線あり、1日4本くらいずつ出ています。一応タクシーもあります。また、島一周バスツアーもあるようです(夏だけかも)。テュディ港に観光案内所がありますので、ここで情報収集すると観光が捗ります。

宿泊
ホテルはあまり選択の余地はありません。2つ星が最高で、ホテル以外ではChambre d’Hôteという民宿のような施設、貸別荘、アウトドア派ならキャンプ場などを利用するという方法もあります。また、ホテルは大手予約サイトからオンライン予約できるところがない(または少ない)ので、自分で各ホテルのサイトや電話などで空き状況の確認と予約をする必要があります。

食事、特産品
グロワ島ではレストランもそれほど数はないのですが、おいしい海鮮料理(「海鮮」てどういうわけか、お刺身とかそういう和風な響きですね)やブルターニュ名物のクレープなどが食べられます (夏のみ営業する店もあります)。大部分の店が、テュディ港やル・ブールに集中しているので、お昼をはさんで終日ハイキングをする場合は飲食物をル・ブールで調達していかないと、ひもじい思いをするかも。

特産物には、魚介ペーストの類のほか、塩バターを使ったクイニーアマンなどのお菓子やキャラメルがあります。

 

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