ちょっと前の話に戻りますが、5月末に南仏に行ったときバンドル (Bandol) という地中海沿いの街に立ち寄ったのでそこの話をします。

この町は簡単に言えば、夏にバカンスで海水浴に来るための町といって差し支えないと思います。特に何があるというわけでもなく、ビーチがあり、ビーチ沿いに飲食店やバカンス仕様の服や水着を売る店が並び・・・というかんじの小さな町です。冬はしっとりとしたオフシーズンの風情(←ガイドブック的婉曲表現)を楽しめることでしょう。

なぜこの町を今回のテーマにしたのかというと、おいしい話が2つあるからです。

レストランAuberge Provençale

Auberge Provençale_Bandol

ビーチ沿いをうろうろしていたら雨が降ってきたので、雨宿りをかねてランチをすることに。こういう所では、ビーチ沿いの目立つ店に入るとハズレなことがけっこうあるので、あえて裏通りへ。雨の降る海辺のロマンチックな雰囲気より、おいしいもの重視という食い意地がはっているもじゃもじゃうさぎカップルですが、いいんです。南仏っぽくておいしいものを食べるのが重要なんです。というわけで裏通りで南仏的なものが食べられそうな、かつ地元っぽい人が入っているAuberge Provençaleという店を見つけたのでここに決定。

南仏っぽいものが食べたいといっても、昼間から大きな肉の塊を食べるほど肉食ではない人にちょうどいいボリュームなのが「プロヴァンス風味の盛り合せ」です。パプリカの赤とバジルのグリーンが眼にまぶしい。サラダに、タプナードというオリーブをペースト状にした南仏名物に、アンチョビとオリーブがのった小さなピザに・・・と、手軽に南仏郷土料理を一度に味わえ見た目も「かわいい!」、女子のランチにぴったりな一皿でした。

Auberge Provençale_Bandol


ところで隣の席で母娘が食事をしていました。彼女たちはどうも常連なようでお皿を下げに来た店員に「いつも通り、お肉の焼き加減もパーフェクトですごくおいしかったわ」などと感想を述べていたうえに、その後も私たちに話しかけてきて「あなたたち、この店選んで正解よ。ここは本当にいつもおいしい郷土料理が出るから」と絶賛していたので、いつも来ている地元の母娘お墨付きです。でも本当においしかったですよ。南仏盛り合せに大満足です。相方も自分が注文したお肉に満足そうでした。お値段もお手頃価格でした。

Bandol観光情報
そんなわけで調子に乗った私たちは、ついでにこの母娘から観光情報も得ることに。

どうもこの町にはビーチがあるほかは、特に素敵な旧市街などがあるわけではなく、やはりただ海水浴をするだけの町ということでした。ただ、西のほうに進んでいくと海に沿って散策コースがあるとのこと。
食事が終わる頃には雨が止んでいたのでこの散策コースをちょっと試してみたのですが、途中でまたまた本格的に雨が降り始めたので途中で断念しました。天気が良ければ素敵なコースだと思います。

Bandolのワイン
後日マルセイユのはずれにあるレストランでこのバンドルのワインを飲む機会に恵まれました。BandolのSalettes 2011という赤ワイン(だったと思います)、お酒に弱いもじゃもじゃうさぎですらおいしいと思えるワインでした。

というわけで、バンドルは特に見どころはないようですが、おいしい思い出の町です。

Auberge Provençale
26 rue du Pons – 83150 Bandol
Tél 04 94 32 47 50

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