さて、新しい中古車がわが家にやってきた。
新車など業者で購入した場合はすべて業者のほうでやってもらえるのですが、個人売買で購入した場合は1か月以内に自分で車両の名義変更をしなくてはなりません。
必要書類を再度確認
- Certificat de cession (譲渡証明)
- Carte Grise (カルト・グリーズ)
- Certificat de situation administrative
- 半年以内の車検(Contrôle Technique)のレポート
- 譲渡番号(売主がオンラインで「売却」の申請をした場合のみ)
→くわしくはこちらの記事でおさらいしましょう。
オンラインで名義変更
以前は、県庁の窓口に書類を持ち込んで名義変更をしてもらったのですが、今はオンラインで手続きができるようになりました。いきなり謎のエラーが発生しない限り、基本的にはとても簡単です。
https://immatriculation.ants.gouv.fr/
の、右側のメニューの “Acheter ou Recevoir un véhicule d’occasion (中古車を購入または譲り受ける)” をクリックし、ログイン(まずアカウントを開く必要があります)。
ログインしたら、下記情報を入力していきます。
- N° immatriculation(車両の登録番号)
- 携帯電話の番号
- 譲渡番号の有無: 有り (Oui) の場合は6桁の番号を入力。なし (Non) をクリックすると、追加で入力項目が出てくるので、Carte grise の表紙に書いてある番号と、発行日(Carte grise の項目 “I” に書いてある日付)を入力
→”Démarrer la Procédure” をクリック
- 手元の譲渡証明を見ながら車両情報を確認し、譲渡日時と走行距離メーター数値を入力。
- 新所有者情報(名前、性別、メールアドレス、生年月日、出生地)、共同名義の場合は「+」で共同所有者名を入力。
→確認画面で下記のような内容の各項目をチェック
- 個人情報の流用を禁止する
- Carte Griseに「Vendu(売却済み)」と書いたものをもらっている(5年保管)
- 住所が正しく入力されている
- 自分または委任を受けて依頼人のためにこの手続きを行っている
- 虚偽の申告は懲役3年または45000€の罰金
- 自動車保険に加入している
→支払い画面へ(カードで支払い)
→整理番号のほか、受付票と仮のCarte griseと領収証がPDFで発行される。
なお、以上は私が手続きした時にざっとメモした内容なので、もしかしたら細かい部分が抜けているかもしれませんが、ほぼこのような入力要領です。
その後しばらく待っていれば正式なCarte griseが書留で送られてきます(Carte griseは毎回それほど待たずに送られてくる印象があります)。送り状には、次回オンラインで何か手続きするとき(売却とか?)に必要な番号が書かれているので、この送り状もどこかに保管しておきましょう。
ネットで手続きするとエラーになるの!どうしよう?
さて、オンライン上で手続きするとなぜかエラーになる場合があります。
サイトに問い合わせ先など書いてありますが、はっきり言って、ここに問い合わせたところで期待した展開にはなりません。まあ、ある意味「期待を裏切らない」展開なんですけどね…「フランスあるある」という視点ではね。だって、自動音声に従って1とか2とかボタンを押している間に堂々巡りになり、人間と喋る機会がいっこうに巡ってこない電話だから…。
余計にいらいらするだけで時間と労力の無駄ですので、ちょっとがんばってみてできない場合は、もうさっさと諦めてカルトグリーズの名義変更を代行しているお店に書類一式を持ち込んでしまうのが得策だと思います。
県庁推奨店というのがあちこちにあり、20ユーロくらいで手続きしてもらえます。ちょっとお店の人に聞いたら「ネットでの手続きがうまく行かないっていう人がいっぱい来る」と言っていました。予約も不要で、15分くらいで処理してもらえます。
この場合も、仮の Carte Grise がもらえ、正式なものは後日書留で送られてきます。
2009年頃以降の車両(XX-111-YYという感じの番号体系)は、名義が変わっても登録番号は変わりませんので、ナンバープレートの変更は不要です。
もうだいぶ減っているとは思いますが、2009年以降に名義変更が行われていない古い車両(1111 XXX 75 という感じの番号体系)の場合は、今回の名義変更時に新しい番号体系のナンバーが採番されるため、ナンバープレートも交換する必要があります。
これで手続き完了です!
安全運転ですてきなフランス・カーライフを!