
フランスで車の事故にあったとき多くの人が最初に戸惑うのが Constat amiable という書類です。
コンスタ・アミアブル。単に「コンスタ」とだけ言う場合も多いです。日本語だと「合意調書」?
昔フランスの保険の事故担当としてこの書類が結果を分ける場面を数多く見てきました。
この記事では、この書類にサインする前に最低限知っておきたいことをまとめておきます。
Constat Amiable は重要書類
フランスやほかのヨーロッパの国では、一般的な車対車の事故の場合、当事者どうしでこの2枚複写の用紙を記入してから1枚ずつ取り、それぞれの保険会社に事故報告として送ります。同じシステムの国ではこの用紙も青と黄色の同じデザインで、その国の言葉で同じことが書かれています。ただし、手続き方法の詳細(警察の介入とか?)は国によって少しずつ違うかもしれません。ここでは「フランス」という前提でお話しします。
用紙は保険代理店でもらえますので、車に常備しておきましょう。
この書類は事故がどのようにして起きたかを当事者同士で確認し保険会社に報告する用紙です。
- Constat amiableの全体的な使い方は別の記事にもまとめています→ 【フランスで運転】事故に遭ったけど CONSTAT AMIABLE って何?
が、ただの「事故報告」ではありません。書き方によって過失の判定が左右されてしまう場合があるので要注意です。警察が介入していない場合、保険会社は基本的にはこの書類の内容のみで過失割合を判断します。
事故のときって気が動転していますよね?しかもフランス語だ…。どうしよう?まずは落ち着きましょう。
こういうときにひとまず水を飲むと良いっていうのはけっこう当たってると思う(← 経験者…)。
事故対応現場で起きていたこと
私が保険の事故対応の仕事をしていたとき、本当は被害者なのに、コンスタの書き方が悪くて責任事故になってしまったケースを何度も目にしました。どうも間違えやすい項目がある印象。
それから特にこちらが外国人でわからないと思って主導権をとられ、相手主導で記入された書類にサインだけさせれてしまったというケース…。相手がせかしてくるときなんかも要注意ですね。
サインする前に、納得できているか?
Constat amiable (合意調書)にサインをするということは、文字通りその内容に 合意する という意味になります。
事故によっては相手と言い分が合わないケースもありますよね。
そんなときは相手が書いたコンスタにはサインせず、別の用紙で自分のバージョンにサインして保険会社に送りましょう。
金額がわからない(納得していない)小切手にサインしないのと同じです。
後から「こういう意味だとは思わなかった」と言われるのは保険会社側もつらいです。特にサインされてると、残念ながら保険会社にはどうにもできないから。
日本語補足資料
そこで、事故現場で「何をどう書くんだろう」と迷ったときのため、そして相手の都合の良いようにされないように、Constat の各項目に日本語を添えたものを参考用にまとめました。
必要な方はこちら(PDF)↓ をご覧ください。
実際の記入は複写式のフランス語のものを使ってくださいね。
※この記事および資料は、保険の事故処理担当時代の知識や体験をもとにフランスの Constat amiable の一般的な解説を目的としたものであり、個別事案の判断を行うものではありません。
また、万一翻訳内容と原文との間に解釈の相違が生じた場合には、原文(フランス語)が優先されます。個別の事故状況や保険判断については、必ず保険会社、専門家にご相談ください。
本記事の内容を用いて生じたいかなる結果についても、筆者は責任を負いかねます。



















