クリスマス前のある日、急に久しぶりに一人旅に出たくなった。
一人旅って同行者に気を使わず好きなように過ごせる自由さが魅力ね。その一方で特にフランスでおひとり様だと夕食をどうするかという課題がついて回るのが欠点。
日本なんかだとファーストフード以外でもさっと済ませられるお店も多いし、おひとり様仕様のお店もけっこうあるじゃない?フランスだと特に正統派レストランの夜は全体的に「食べる場所」というより「会話を楽しむ場所」みたいな側面が強くて「さくっと食べる」って感じではない店が多いのよね。そのため、人にもよると思うけれど、私のような小心者は店選びに色々気を使うのですよ笑。どこに行こう…?
そうだ、コルマール (Colmar) へ行こう
そこで思いついた行き先は、コルマールのクリスマス・マーケット !! フランス語ではマルシェ・ド・ノエル (Marché de Noel) といいます。
選んだ理由は、
- スイスからも比較的行きやすく、同じアルザス地方でもストラスブールには昔行ったけれどコルマールは未訪問。
- アルザスのクリスマスは童話の世界のような雰囲気で観光地として見ごたえがあるはず。
- レストランに行かなくてもクリスマス・マルシェの屋台飯で夕食を楽しめるから、小心者おひとり様でも温かい食事にありつけて安心。
…といったところかな?
クリスマスではないけれど、ストラスブールについてはこちら↓もよろしく。
こうして、ベルンとバーゼルで電車を乗り継ぎ、コルマールに到着。コルマールで2泊した後スイスの国境の町バーゼルで1泊してから帰るプログラムです。
宿にチェックインした後、少し休んでからライトアップが始まる頃マルシェや旧市街を見に行くよー。
コルマールのクリスマス・マルシェってどんな感じ?
木組みの家の美しい街並み&クリスマスという強力コンビ
アルザス地方と言えば、歴史の中でドイツになったりフランスになったりしてきたため、2つの文化が混ざる地方。
コルマールも木組みの家が立ち並ぶ美しい街並みで有名。クリスマスの飾りとイルミネーションをちょっと添えるだけでもじゅうぶん味のあるアルザスのクリスマスを演出できそうだけど、気合いの入り方が予想を超えていた。
散策しながら複数のマルシェをめぐるスタイル
クリスマス・マルシェって、ほかの町だとだいたい町の中心部の広場や大通りなど一か所で開かれることが多い。一方コルマールでは、旧市街の複数の広場で開かれます。
- Place de l’Ancienne Douane,
- Place des Dominicains
- Place Jeanne d’Arc
- Place des 6 montagnes noires
といった広場に屋台が並びます。
それぞれの広場はそんなに大きくないけれど雰囲気が異なり、各広場をつなぐ通りの美しい街並みもクリスマス一色なので旧市街全体がクリスマスの世界に!!マップを見て、旧市街をぐるっと散策するイメージでプランニングすると効率良く回れると思います。
平日だというのに特に夕方はかなりの人混み。まぁ、ただでさえ美しい町でこれだけ気合いを入れてキラッキラにしているんだから、皆来たくもなるよね。

旧市街を流れる運河に沿ったLa Petite Venise(小ヴェニス)と呼ばれるエリアが特に人気スポットです。水面に反射するイルミネーションも美しい。
おなかがすいたら Marché gourmand へ !!
うろうろしている間にお腹がすいてきた。マルシェの屋台も閉まり始めた。…ということで、少し歩いて特設グルメマルシェへ。その名もMarché Gourmand (食いしん坊マルシェ)。遠くからの目印は観覧車。ここは夜10時まで開いているし、テントの中だと完全な屋内ではないとはいえ、寒さを避けて食事ができます。
このテントの中に様々なお料理の屋台が集結しています。そこで、複数の屋台料理の組み合わせで独自にコース料理を組み立てることに。
一周して研究した結果、まずはトリュフリゾットを購入して片隅のテーブルでさくっと賞味。そのあと別の屋台でデザートにミラベル味のティラミスを選んで、メイン+デザートの食事にしてみました。前菜にかぼちゃポタージュなど買っても良かったかも。私は選ばなかったけど、タルトフランベとか、シュークルートなどの郷土料理もアルザス気分が盛り上がりそう。
マルシェ・ド・ノエルを楽しむために
- この時期は観光客が殺到しますので、宿泊施設の予約お早めに。今回は直前に思いついたから、ホテルの選択肢少なかった…。
- かなり寒い上に屋外にいる時間が長くなるから防寒対策はしっかり。靴まで含めてあったかい服装のほうが安心です(昼間も寒かったけど、特に夜…)。寒いから早々にホテルに退散…なんてちょっと残念よね?私はスキーに行くくらいの完全防備で散策していました。
- 近年ほかのイベント会場でも一般的ですが、Vin chaud (ホットワイン) などの飲み物は、コップの保証金を数ユーロ商品に上乗せして徴収され、コップを返すと返金される仕組みです(屋台で “Consigne 2€” などと書いてあったら、これのことです)。
- カードが使えない場合に備えて、少し現金があったほうが安心かも。
- そして人が多いから盗難に気をつけてね。
開催期間は11月末から1か月程度。2025年は11月25日(火)から12月29日(月)までです。























