Fribourg

フリブール (Fribourg)ってどこ?

スイスのフリブールに引越して1年以上が過ぎました。

フリブールに引越すってうちあけた瞬間、手元のスマホでグーグルマップ開く人続出でしたね。そしてだいたいいつも「そこってフランス語圏?ドイツ語圏?」という質問が後に続く。

そうだよね。スイスの都市と言えば、チューリッヒとかベルン、フランス語圏ならジュネーブ、ローザンヌ、モントルーあたりのイメージだもんね。

場所は、首都ベルンとレマン湖北岸のローザンヌの間です。グリュイエールチーズでおなじみのグリュイエールはフリブール州にあります。そんなフリブール州の州都がフリブールです。「スイスでいちばん小さい大都市」といったイメージの町だそう。

けっこうじわじわ来る町なのですよ、フリブールって。

そこで、今日はそのフリブールという都市の知られざる様子に迫ってみよう。

フランス語圏の果てでありドイツ語圏の果てでもある

町の中を蛇行して流れるサリーヌ川の対岸からドイツ語圏というバイリンガル都市。多言語国家スイスをリアルに体感できるおもしろい町といえる。

おかげで求人募集もレベルが微妙に高い案件続出。「独仏バイリンガル」って…(しかもスイスのドイツ語とドイツのドイツ語はかなり違う模様)。

普段の生活はほぼフランス語だけどちょっと移動するとドイツ語圏。車や自転車で走っている間に急に標識が読めなくなる…なんてことも。ドイツ語圏に行って英語で話す練習ができるのはちょっとうれしい。

じつはスイス国内の交通の便は良い

上にも書いた通り、フリブールの位置は簡単に言うと、レマン湖北岸のローザンヌと首都ベルンとの間。

特急も停まり、これに乗ればベルンまで1駅20分。東西の移動はジュネーブまでもチューリッヒまでも電車で1時間半。ベルン乗り換えで各方面へ行けて、意外と国内の移動に便利な町なのですよ。

よくあるスイスのイメージとはやや違うけど中世ぽい美しい街並み

ポストカードなどでおなじみのスイスの美しさとはちょっと違うし、ジュネーブやローザンヌとも似ていない。しいて言えば、若干ベルンと似てるかも?川の蛇行具合いとか、建物の色とか、崖下に雰囲気が異なるのどかなエリアがある感じとか…。

そして何よりも重要ポイントは、きれいな町なのに世界のインフルエンサーがこぞって訪れるような派手な町ではないってこと。かといって過疎ってるわけでもなく若者も多いというか、わりと学生街。

石畳とか歴史ある建物も多いけど、肩の力が抜けた町の雰囲気が味わい深くて逆に本物っぽい。

でもなぜか昭和感もある

Fribourg_Rue Saint Pierre

商店街などにそこはかとなく漂う昭和(後期)感。異国なのにどことなくなつかしさがある。なんていうか、「ショッピングエリア」じゃなくて「商店街」なのよね…。

そして営業時間が短い。日曜日はもちろんお休み。フリブール州は土曜日はどこも16時で閉店するから土曜日は午後からゆっくりショッピング♪ という企画ができない。実際ショッピングはベルンかローザンヌへ行った方が捗るけどね。

とはいえ、飲食店と駅構内のお店は土曜日でも16時で閉まらないのでご心配なく。

一応フリブール州の州都で都市機能は整っているのに微妙に村っぽい

町なんだけど村っぽくもあるフリブール。このページのいちばん上の写真の谷底エリア(←本当はちゃんと名前がある)なんて、バカンスでどこかの美しい村にやってきたのかと錯覚しそうなのんびりした雰囲気。

バスの中でたまたま会った知り合いと「あら、ごきげんよう。旦那さんの足の具合いどう?」みたいな会話が繰り広げられたりしていて、地元感満載。

不倫とか難しいかもね笑。

5月頃から秋までやたらと大小さまざまなイベント多数で、意外とおまつり好きな町。そのイベントも老若男女総出で楽しめる健全な雰囲気で和むのよ。

自然が近い

中心部はしっかり町なんだけど、少し歩くだけであっという間に自然がいっぱい。牛とかひつじとかも町の中で見かけるし。たまに町全体が牛の香りなことも笑。そして町が崖上と谷底にあるから上下移動があなどれない。

町観光のつもりが歩いているうちにがっつりハイキング風になるから街歩きの際は靴に要注意。

地味に「すごいもの」がいくつもある

Tour de Morat_Fribourg
城壁をめぐる観光コースというのもあるよ。

欧州最古の「コンクリート造りのダム」とか、スイスに現存する最長の「中世の町の城壁」とか、世界で唯一「下水で動く公共交通機関のケーブルカー」とか、地味に重要建造物がいくつもある。世界のおしゃれ系インフルエンサーは古ダムの前でポーズ決めたりしないと思うけど、これらの分野のマニアにはたまらないはず !!

下水ケーブルカー周辺にほのかに漂う下水の香りも、ある意味昭和っぽい?

チーズフォンデュは一年中

Fondue

フランスのサヴォワ地方でも冬のお料理としておなじみのチーズフォンデュだけど、フリブール(ていうかスイス?)では年じゅう食べてる。

夏のある夕方、スイス人数名を交えて飲んでいたときに、「お腹空いてきたね、何か食べに行く?」「じゃ、フォンデュ行こうか?」。なんか、ラーメンか牛丼でも食べに行くノリでフォンデュが候補に!! フォンデュ、本当に主食だったのね?

でもね、夏でも夜は涼しいから、テラスでフォンデユ、けっこう病みつきに。屋外でにおいがこもらないという利点も見逃せない。

レストランがお高いスイスでも比較的安く済ませられる点もラーメンか牛丼風なのかも。

以上、1年暮らしてフリブールで感じた空気感を思いついた順にまとめてみました。

地元のスイス人の暮らしがちゃんと見えるフリブール、有名どころはどこもオーバーツーリズムでうんざりしているあなたにおすすめの穴場かも。興味がある人はぜひ立ち寄ってみてね。

それぞれの項目を掘り下げた記事も予定しているのでお楽しみに。

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