Portes du Soleil

2024年の年末は、久しぶりに雪山クリスマスを過ごしてきました。

スキー滞在の後サヴォワまで行く予定なので、今回はスイスとサヴォワの家との間のエリアから、Avoriaz (アヴォリア)のスキー場に決定。

リヨンからは少し遠くてこれまで行く機会が無かったわね。しかも Portes du Soleil でスイスの雪山デビューもできる。

こうして、レマン湖の南側の国境からフランスに入り、車は山を上って行った。

到着後は荷馬車で移動

Avoriaz の大きな特徴は、宿泊施設などまで含め敷地全体が車両進入禁止という点。

入口の専用スペースで車から荷物をおろした後、車をパーキングに停めに行く。

そのあとはそばに待機している荷馬車で移動するというユニークなシステム。大荷物を徒歩で運ぶのは、かなり厳しい。

…という説明を、宿泊予定のアパートのオーナーから事前に受けたとき、様子をイメージできずちょっと心配になっていた。

が、プラットフォームのようなところに車をつけて荷下ろし後、プラットフォームの向かい側に荷馬車が来るようになっていて、意外とスムーズだった。ただし、車を停めに行っている間は誰かが荷物を見張らないといけないので、おひとり様だと厄介かも?

Caleche_Avoriaz

こうして荷馬車は荷物と私たちを乗せて雪道を進んでいきます。けっこう速い。

クリスマス時期の夕方ということもあり、きらっきらでクリスマスファンタジーの国に着いたかと思ったわ。

帰りにも必要になるこの荷馬車は現金で片道14€(荷物の分量や人数にもよる)。帰りの分も含めて現金を用意しておこう。

荷馬車は事前予約できないので、帰りは建物玄関などに荷物がほぼまとまったところで、配車窓口に電話して荷馬車を派遣してもらってね。

Avoriaz のゲレンデの様子は?

Avoriaz

まずは基本情報。

Avoriaz は、12のスキー場でスイス・フランス国境をまたぐ Portes du Soleil の中の一つです。ここではAvoriazのみの数値。

  • 所在地: Avoriaz 1800, 74110 Morzine
  • 標高: 1800m~2200m くらい
  • リフト等: 35
  • コース数: 56 (スノーパーク等含む)
  • スキー場サイト

全体的に青コースが多くて、初級、中級程度の人でもけっこう楽しめる。(おさらい: スキーのコースは、簡単な順に、緑→青→赤→黒)

スノーボーダーも多かった。

ほぼ2シーズンのブランク、そして腰骨のケガから復活後の初スキーで守りに入っているので慎重にいってみよう。

フランス側は今回は難しいコースは雪崩対策でほぼ閉まっていた。おかげで旦那はやや不満そう。

リフト券はAvoriaz のみ、または Portes du Soleil の2種類から選べる。

午後急に気が変わってスイス側まで行きたくなっても「追加料金で…」とはいかないようなので、体力や天気などに応じて計画的に選ぼう。

Portes du Soleil を越境してみた

スイス方面へ行くときは本人確認書類を持参ね(と、スイス方面行のリフトのところに書いてある。実際には使わない場合が多いけど、念のため)。

スキーで国境超えたの初めてだけど、本当にスイスだった。州で言うとヴァレ州。

カフェではスイスのココアって感じのココアが出てきたし、値段もスイスフラン表示。数字の 90もここでは Quatre vingt dix じゃなくてNonante よ。普通に山越えたただけなのに。

超上級スキーヤーの聖地、通称「スイスの壁」

じつは越境スキーをした日、疲れ気味&腰骨にやや負担がかかってそうだったので無理はせず、かなりの時間をカフェでまったりと過ごしていた。こんな↓ 雪景色を前に「スイスって感じのココア」を飲みながら。

Porte du Soleil

その間、旦那が満喫していたのが写真の奥に見える壁。

欧州(世界?)最難関のひとつ、その名も「スイスの壁」。正式名は Pas de Chavanette という。

興味ある?そんなあなたのために拡大版。

Mur Suisse_Portes du Soleil

2150m の頂上から全長1㎞ほどで標高差約330mのコブコース。毎年けが人続出の危険なコースでもある。残念ながらけがで済まなかった不幸なケースも…。

最難関の超上級スキーヤーの聖地と言えば、以前 Alpe d’Huez の Tunnel というコースを紹介しましたね。

どちらも「ヨーロッパの難関スキーコース〇選」なんかの常連で、平均傾斜37度とかの数字は似てる感じがする。

実際比べてどうなんだろう?と旦那に聞いてみた。私自身には一生縁がなさそうなコースだから。

山の上から見たとき、視覚的にパンチが効いていて「うわぁ…」と印象的なのは、Alpe d’Huez の Tunnel だそう。

一方「スイスの壁」のほうが難しい区間が長く、集中力が長く必要とのこと。

Avoriaz の村の様子は?

Avoriaz 1800

Avoriaz 1800 はスキーリゾートとして開発された村なので大きな建物も多い。それでも一応山との調和を考えて外観に木を使った(気を使った)建物が並んでいる。遠くから見ると良い感じに岩山になじんでる。

お店も多くて、もみの木のライトアップや荷馬車効果もあってクリスマスに行くと気分が盛り上がるスキー場でした。

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