Thoune (Thun)

春の始まりを感じさせる晴れた3月の週末、春景色を求めてベルン州のトゥーンという町を散策した。ドイツ語表記だとThun、フランス語表記だとThoune ね。

このエリアは、EMTBでも散策してみたいエリアなので、観光案内所で情報収集もしておくことに。

写真で見ると何やら雪山と湖を背景にした景色や立派なお城や屋根付きの橋があり、素敵な町散策を期待できそう。

まぁ、スイスってあちこち「山景色が美しい湖畔の町」だらけじゃん…と言えなくもない。

わくわくしながらベルンでインターラーケン方面へ行く電車に乗り換え約20分で昼前のトゥーンに到着。

まずは川沿いのテラスで腹ごしらえ

駅構内の観光案内所によると「お城は13時から」。そこで、まずはマルシェ(17時まで)の立つ町の中心をぶらついてからアーレ川の川辺で軽くランチをすることに。

テラスはどこも大賑わい。中には半袖の人も。いや、今日は確かにあったかいけど、いきなり半袖って、それやりすぎ笑。

山岳民族的にはもう半袖の季節なの?

今年初のテラスランチでは、イタリアンの前菜盛り合わせとフライドポテトをシェアしてみた。

Thoune_Restaurant

食後にアイスクリーム屋でデザート兼食後のコーヒー「アフォガート」で満足してから散策開始。

関係ないけど、アイスクリームって「笑顔」が似合うアイテムよね。ぶち切れながらアイスやけ食いしてる人ってあまり想像しにくい気がする。

美しい湖へ続く川に沿ってお店が並んでいる様子とか、その川の澄み具合いとか、マウンテンバイクの人も多い感じとか、なんとなくフランスのアヌシーを思い出したりした。

私たちはこれから観光する気満々だけど、このスイス人マウンテンバイカーたちって、早朝から山を駆け回ったからランチして帰ろうって感じなんだろうなぁ。

2層の旧市街を通過

まずは旧市街を通過。

Thoune

この旧市街、真ん中は普通に車道で、道の両脇の歩道が2階くらいの高さという立体構造が見どころ。歩道部分はカフェのテラスになっていたりして面白い。所々に車道にアクセスできる階段もある。

昔は車道からアクセスできる下の階は倉庫とか作業場、上の階は居住空間になっていたという。

バリアフリーの観点では不便そう?

こうして広場にたどり着く。

Thoune_Château

広場の一角にある、高台にあるお城へ続く階段を上っていくよ。

スイスって山観光はもちろん、町観光でも坂や階段で上下移動すること多いから、しっかり歩ける靴必須だと思う。

湖方面の眺望が見逃せないトゥーン城

こうして丘の上にそびえたつお城に到着。

12世紀末に建てられて、役所や裁判所の役目も果たしていたこのお城自体も面白いんだけど、東側の塔はアルプスと湖が一望できる絶景スポット。

そんな見晴らしの良い塔のどれかも昔は牢屋や拷問部屋だったとか。ここで誰かが鞭打ちとか痛いことされてたのか…こわいこわい。

屋根付きの橋

Thoune

こうして、今度は階段ではなく坂を下って町の中心に戻り、橋の方へ向かおう。スイスってこういう感じの屋根付きの橋多いね。わが町フリブールにもあるよ。でもこの橋はただの屋根付き橋ではないわ。トゥーン湖とアーレ川の水量を制御する水門が仕込まれている。

昔っぽい風貌の橋だけど、立派に現役の水門なのですよ。

その証拠に、ここは何やらサーフィンスポットらしい。海の無いスイスで波を求めるサーファーの熱意を感じるわ。

そして、この川の透明度にも要注目ね。

これで町の中心は一周できたので、一休みしてから今度は湖の方へ。

山景色を背景にトゥーン湖を眺めながら湖畔散策

Lac de Thoune

湖畔は公園になっていてその中にお城がもうひとつある。とはいってもこちらはホテル。ここのレストラン、ロマンチックなランチとかにちょうど良さそう。ディナーだと何も見えないかも…?。

湖ではまだ3月だというのに湖水浴(寒中水泳?)をしている夫婦が!! この夫婦にはさすがに半袖の人たちも驚いたはず。

今回はトゥーンだけだったけれど、船や電車で湖畔の別の町(村)へ移動しても楽しそう。

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