今週は暑い日が続いています。でもそろそろおさまるのかな?
こういう日は屋根裏のアパートだときついのよね。フランスに来た頃ひとりで住んでいたアパートは東向きの屋根裏で朝から日がさんさんと降り注ぎ、灼熱の屋根のせいで夜まで暑く、夏は家にいても暑いだけなのでやたらと出かけていた思い出が…。当時はブログではなく、手書きの日記(つぶやき程度の)でしたが、今見ると「暑い」ネタの多さにびっくりです。そんなに暑かったのか…。
屋根ばかりは自分で対策のしようが無いからね。
フランスで酷暑というと2003年の夏に病院に冷房がなくて死者が出たというニュースに衝撃を受けた人も多いかもしれません。その後公共の場所ではそれなりに対策が進んでいるような気がしますが、今でもフランスには冷房のない家は普通に多いです。はい、我が家も。
その証拠に、冷房があるカフェなんかがよく店頭に「Salle climatisée(店内エアコン完備)」なんて自慢げに看板を掲げてるでしょう?ただし、それでも暑いテラス席の方が人気な点も見逃せません。
フランスのカフェで「座席は中と外どっちが良い?」の質問に「じゃ、中で」って答えると、外にいたら死にそうな日でない限り、けっこうな確率で「ええ~っ?」という反応が返ってくるはず。フランス人とお茶などする機会があったら試してみて!「フランス男とおデートとかしたいけど、日焼けはいやなの」というお年頃の女子には受難のひと時だね。
話がちょっとそれましたが、まあ実際のところ、気温が体温超えとか冷房がないと死ぬほど暑いという日はたまにあるとはいえそれほど多くないので、どちらかというと自宅のエアコン資金より夏のバカンス資金のほうが優先なのかもね。あと、古い建物はエアコンを取り付ける前提でできていないこともあって、室外機の設置場所とか景観とかの問題で取付が面倒なのもあるかも。
というわけで、エアコンが無いなりの暑さ対策が必要です。
室内の気温を上げない工夫 = 「涼しくする」というよりは「熱くしない」
我が家は灼熱屋根の心配はいらないのですが、石造りの建物では一度室内に熱気が入ってしまうと石焼ビビンバと同じでいつまでもあつあつなので、朝から部屋に日光と熱気を入れない工夫をほどこします。といっても、窓の雨戸やシャッター(なければカーテン)を閉めるだけなんですが。
全部閉めると暗いし引きこもりみたいなので、家にいる場合は少しは光が入る程度にね。窓自体は迷うところですが、午前中の涼しい時間帯だったりとか、風が入るなら開けておく、とかで調整かな?
家にいる場合、気温が上がってから急に思いついて閉めても熱がこもってかえって熱中症になりそうなので、暑くなりそうな日は朝から気をつけておくことがポイントです。あと、計測したわけではないですが、日が長いせいか一日の暑さのピークが日本より遅い?
上記のような屋根裏だったり、建物の形態によってはこの方法でも厳しいのですが、一応こういう対策で暑さをしのいでいます。
そういえば、ニースなど地中海の暑い地方に行くと下の写真の奥の窓のように、雨戸が日よけにもなる「半開き仕様」になっていたりしますね。