今日のランチは料理するのが面倒なので、これを食べてみましょう。

Ravioles

これは我が家の手抜き料理の強い味方、ラヴィオルという食品です。
ラヴィオリではなくて、ラヴィオね。

正式なものはRavioles du dauphiné (ラヴィオル・デュ・ドフィネ)といい、リヨンの少し先のRomansとかRoyanあたりの特産品なのです。
ラヴィオル・ド・ロマンとかラヴィオル・ド・ロワイアンとも言うみたいですね。
中にはチーズとハーブとが入っています。

Ravioles_Giraudet

今回は、面倒と言っても友人がマルセイユから遊びに来ていたので、おなじみの黄緑のパッケージのではなく、 Les Halles Paul Bocuseの中にあるGiraudetというお店で、ラヴィオルとブイヨンとクリームソースをセットで買ってきました。ラヴィオル自体はフランスのどこのスーパーでも生パスタコーナーに置いてあります(上記の黄緑のパッケージの物とか)。
分量は、これをメインで食べる場合は一人分は3~4シート程度です(スーパーで買う場合はだいたい1パックに4シート入っています)。今回は3人分を調理。

Ravioles

作ってみよう

ラヴィオル調理のコツは、「作業は素早く!」です。

①ラヴィオルはよく保護シートに貼りついています。よく見ると切れ目が入っています。ゆでると勝手に切れ目で切れてくれるのですが、お店の人曰く、一応前もって切り分けておくのが正式の方法だそうです。

Ravioles

とはいえ、生の状態で切り分けようと思うと生地が伸びてちぎりにくい。というわけで、調理する30分前から冷凍庫に入れておき、半分凍った状態でちぎるとスムーズに切り分けられます。それでも手の熱で案外すぐ解凍されてしまうので、素早くちぎりましょう!

余談ですが、上に書いた通り、我が家では以前は保護シートの紙を剥がしてから切り分けずに鍋に投入していたのですが、この時来ていた友人は、なんと保護シートも剥がさず茹でるらしい。曰く「茹でると勝手に剝がれる」から…。

マルセイユ方式なのか、その人方式なのか知らないけど豪快だわ。

②今回はブイヨンをボトルで購入したので、このまま鍋にあけ、さらに空になったボトル1本分の水を追加して加熱します。

通常は、パスタをゆでるときのように大きな鍋に水を入れ、固形ブイヨンを入れて、オリーブオイルを少々。

③これで加熱するのですが、ラヴィオルをゆでる場合、ぼこぼこ沸騰させるとラヴィオルが壊れるので沸騰させないよう要注意です。鍋に投入するときも、素早く投入しましょう。切り分けておかない場合もシートは前もって剥がして準備しておきます。

Ravioles

④ラヴィオルが浮いてきたら茹で上がり。1分程度で浮いてきますので、よく見張っておきましょう。茹ですぎたラヴィオルは、のびたラーメン並みに激まずなので要注意。茹ですぎるよりは茹で足りないほうがまだマシです。

⑤取り出してお湯を切るのですが、麺のようにざるに豪快に流し込むとラヴィオルが壊れます。穴空きのおたまなどですくいましょう。このときも素早く作業ですよ。

⑥今回は、高級クリームソースをお皿に敷いてラヴィオルを盛って…と手抜きです。

その他、単純にパルメザンチーズをまぶしても良いですし、我が家ではよくこんなソースを作っています(「こんなソース」のレシピはそのうちリンクを貼りますので少々お待ちを)。

スーパーで買うラヴィオルとLes Hallesの高級ラヴィオルを食べ比べて…

味はそんなに変わらない気がしますが、食感が違うというか、生地が若干丈夫で破れにくい点が大きな違いでしょうか?まあ、その優れた食感が「おいしい」って事なのでしょうが…

旅行中の「手抜き自炊で楽しむフランス料理」にも重宝

キッチン付きの宿に泊まっていて、今夜は1日歩き回って疲れたし面倒だからパスタで…とか思った人は、パスタの代わりにラヴィオルを試してみましょう!いちおうフランス料理だし、パスタよりも早く出来上がるので疲れているときに重宝です。

今回試してみた3点セットもなかなか良かったので、リヨン滞在中に、Les Halles Paul Bocuseで高級手抜き自炊の食材を買いたい人におすすめです。あとはLes Hallesを縦断しながら、前菜用の野菜(のお惣菜とか)とワイン、仕上げにSèveでデザートでも買っておけば、お洒落な食事をした気分になれる(かも)よ。

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