プロヴァン(Provins) は、パリから日帰りで、そこそこ有名だけれど人が多すぎずのんびりとのどかな田園風景を満喫したい、でも車は無いから電車でも行けるところがいいな、というみなさまにお奨めの場所のひとつです。

アクセス方法

電車で行くと、パリ東駅(Gare de l’Est) から1時間半弱。だいたい1時間に1本、毎時45分発で電車が出ているようです(変更もあるので要確認です)。
車で行く場合はA4に乗り13番の出口で高速を下りますが、その後D231という、何もないひたすらまっすぐな道をえんえんと走ることになりますので、ドライバーは眠気に注意です。 

どんな町?

プロヴァンは、中世にはシャンパーニュ伯という伯爵のもとで大規模な定期市で盛り上がったものの、その後定期市がなくなったり疫病が流行したりという事情で町が衰退し近代化から取り残されたために、幸か不幸か今も当時の面影が色濃く残るという、その中世っぷりが売りの町です。その保存状態の良さから、2001年以降ユネスコの世界遺産に指定されています。
壁の外には小道があり、更に外側には田園風景のパノラマが広がりますので、この景色を眺めながらピクニックというのも気持ちがいいものです。

特産品は「ばら」。プロヴァン独特の品種なのだそうです。ばらの加工品などお土産にいかがでしょうか?

また、プロヴァンは中世っぷりを売りにしている観光の町なので、お祭りなどのイベントも充実しています。代表的なのは6月の中世祭り (Fête médiévale) です。

見どころの中心は丘の上の旧市街ですが、体力と時間に余裕があれば、丘を下ると小川に沿って Boulevard d’Aligre という遊歩道があり、のどかな街を散策しながら駅に戻れます。旧市街の観光案内で地図をもらって散策コースを確認しておくと便利でしょう。

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