リヨンの夏の風物詩、Les Nuits de Fourvière(フルヴィエール・ナイツ)。フルヴィエールの丘にある古代ローマの劇場跡で6月から7月の間毎晩コンサートが開催されます(今年は今夜が最終なんだけど・・・)。

以前このサイトでもご紹介したJazz à Vienne と似たような感じの遺跡系野外コンサートね。ヴィエンヌの劇場跡より小さいんだけどね。あと、座布団は持参しなくても貸してもらえます(薄いので快適さを求めるならマイ座布団持参推奨)。

ほら、これが本物の *Coussin de Lyon(リヨンのクッション)。

*リヨンの有名な特産品に、下の写真にも書いてあるVoisinというショコラティエが作っている、”Coussin de Lyon(リヨンのクッション)” という名称の、マジパンとガナッシュでできた緑色の四角いお菓子があります。

コンサートの終盤に拍手喝采しながらこれをステージに向かって投げる習慣がある。

今シーズンは3つのコンサートを見に行きました。3回目の昨日は、天気は良かったんだけど途中から何か羽織るものが欲しくなったりした。

…で、かなり久しぶりに思い出した。

本来フランスの夏の夜ってこんな感じなことを。

昼間は日差しは強いけど、汗を (実際にはそれなりにかいているんだけど) あまり感じさせない程度のからっとした暑さ。で、夜は1枚長袖を羽織りたくなる涼しさ。だから夜出歩いたり夜の屋外イベントに参加するときは、そこそこしっかりした長袖の上着があったほうが安心だったわね。ガイドブックなんかにもよくそう書いてあるし。

先週みたいに、最高気温が40度を超えたりドライヤーみたいな熱風が吹いてたり、夜寝ようと思っても30度超えで眠れなかったり、外食するのに食べたい料理のジャンルではなくて「エアコンがある店」とかで検索したり、テラス席を避けたり…って、フランスの夏のイメージじゃないわね。

夏の夜の屋外イベントで軽く寒かったことに、なんとなくノスタルジーすら覚えた一夜でした。

あ、コンサートは、ロリーナ・マッケニットの美声が最高でした。あの古代ローマ仕様の音響でマイクを通さない声も聴いてみたかったな(以前、ベン・ハーパー(だったと思う…)が少しやってくれて鳥肌級に印象的でした)。

実用情報

  • だいたい20時30分からで開場は19時なんだけど、指定席ではないというか、中央のブロックから誘導されるので、正面で見たい場合は開場にあわせて行った方が良いですよ。
  • 会場となる古代ローマ劇場跡へ上るケーブルカーは、改札でコンサートチケットを見せると無料で乗車できます(帰りも。メトロとかはだめだけど)
  • 帰りはいくつかの方面にシャトルバスが一応出ています。

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