NOEL…クリスマスイブを一人で過ごす、というとさびしいイメージがあるんだけど…。
ここフランスでクリスマスを一人で過ごすという行為は、日本でのさびしさの比ではない(じつは経験者…)。
それこそ、他人の家の窓辺のクリスマスツリーを外からのぞきながらマッチをすったら、幻の一つや二つ見えそうなレベル。
フランスのクリスマスは家族イベント
フランスではクリスマスは家族イベント。恋人がいれば安泰てわけでもないわ。
お年頃の在仏日本人なんかだと、恋人の実家のパーティーに呼ばれるとかが勝ち組 (?) のクリスマスの過ごし方になるのかな?
ところが、フランス語があまり話せない人には、良いんだか悪いんだか…というイベントでもある。
だって、フランス人の家で会食ってフランス語強化合宿…。
留学生とかだったら正直日本人の友達と過ごしたほうが気楽だったりするかも。
特に相手が日本語が話せたり、なぜか「ふたり語」で会話が成立するカップル。
二人のときはそれで良くても家族が出てきたら、ねぇ…。
皆さんの中にも、「えー、彼氏の実家でクリスマスか、いいねぇ!」とか周りに言われるんだけれど、実は緊張してる人いるはず。
私もその昔、どこかのクリスマスパーティーで消耗した経験が。
初対面のおっさん達に死刑制度について意見を求められたり、神風特攻隊の国の国民として自爆テロについて語らされたり。
みんな議論好きだから、初対面&政治ネタでもある程度のことは言えないとつまらない人だと思われるので、もう必死。
当時のつたない仏会話能力で何か言った気はするけど、必死すぎて何を言ったか、いえ、何を食べていたかすら覚えてないよ…。
それにしても、あの家族のクリスマスは毎年ああいう話題なのかしら ?
で、前置きが長くなったけど、今日のテーマは「クリスマスをパリで過ごす」ね。
パリで過ごすクリスマス
…というと、言葉の響きは良いんだけど、実際には会食に行くなどの予定がないと外国人旅行者にとってはけっこうもてあます行事かも。
「パリで大晦日」のほうが、まだ盛り上がれそう。
クリスマスイブは、シャンゼリゼなど観光客が集まる場所では比較的レストランでのクリスマスディナーが楽しめる。
ほとんどの店が早めに閉店して夜はひっそりとした雰囲気に。
25日は祝日なのでもちろんひっそり。
アパート滞在とかなら、おいしい食べ物を買い込んでパーティーをすると楽しめそう。
あとはやはりクリスマスの原点に返り、↓こういうところに行ってみるのも一案です。
ノートルダムではイブからクリスマスの朝まで何回もミサが行われますが、せっかくなのでやはり深夜が良いかな?
ちなみに、深夜ミサ待ちで映画館で時間をつぶす人々がいて、映画館はそれなりに盛況らしい。
さて、ノートルダムの前まで来ると、世界中からカトリック信者の皆さんが、寒い中ものすごい長蛇の列をなしている。
長い待ち時間の末ようやく中に入っても、立ち見を覚悟しておこう。
聖書の朗読や説教が聞き取れない??
大丈夫、どうせ音が響きまくって聞き取りにくいし笑。でも雰囲気は十分味わえるわ。
通常のミサと同様、終盤に「主の平和(日本語バージョン)」と言いながら周りの席の人と挨拶を交わすくだりがある。
一般的に日本では頭を下げあい、フランスでは握手をしあったりします。ハグになったり、両手を取り合ったり各国の色々な流儀が見られて興味深い。
さらにミサの後も、祭壇の前で長時間祈り続けている人がいたりして世界の信者の熱さ(こうして祈っている人たちは、いろいろ事情がある人かもしれないのですが…)にある種清らかな気分になり、信者でない人にも印象深い夜になるはず。
ただ、クリスマスにフランス観光するなら、スキー場でホワイトクリスマスとかの方が楽しいかもね。
ホワイトクリスマスだし、スキー場で一応クリスマスっぽいことしてるし、人はいるけど混雑ってほどではなく滑りやすいし…。