朝起きてみると、今日はお天気が良さそう。
ということで、今日はサン・ネクテールを出発して Massif du Sancy 周辺の景色を楽しみ、Murol (ミュロル) のお城を見て、フランスで最も美しい村の仲間入りをしているBlesle(ブレール)という村まで行きます。
春らんまん。お花が咲き乱れているけれど、遠くの山にはまだ少し雪が残っている。
牛たちもお花に囲まれてお休み中。
そしてこの緑のパノラマ。祖国の火山の代表ともいえる阿蘇、草千里あたりの景色を思い出させてくれます。
ちなみに現在フランス本土には活火山はありません(海外県のレユニオン島とかグアドループとかにはあります)。
火山地という土地柄、わたしたちが通ったところではフランスの田舎におなじみの景色「ブドウ畑」が全く見られませんでした。
Roches de Tuilière & Sanadoire
そして、この辺りをドライブしたらぜったいに見ておきたいのが、↓この2つの岩。場所はD983沿いの Lac de Guéryという湖のそばです。
この2つの岩、どちらも200万年くらい前に溶岩によってできたものではあるけれど、でき方が異なる。Tuilière(向かって左側)のほうが1回の噴火でできたもの、Sanadoire(右側)のほうが複数回でできたものなのだそう。こちらの頂上にはは100年戦争の頃にお城が建っていたのですが、15世紀頃の地震で崩壊したとのことです。2つの岩の間、奥のほうまで見える谷は氷河によって形成されたものです。
Lac de Guéryももともとは氷河湖、さらに火山でせき止められてできた湖なのだそう。
Murolのお城を見学
さて、一通りオーヴェルニュの景色が見終わったところでミュロル (Murol) という村へ向かいます。この村は中世に建てられたお城で有名です。
城内は一部壁だけが残っており、高い壁の中途半端な位置に暖炉の跡などが見えたりするので、本来は3階建てくらいだったのかな…なんてことがうかがえる。また、中はちょっとした中世博物館のようになっており、なかなか見ごたえのあるので、是非見学してみよう。