ルーマニアのペンションに泊まる
Maramures 旅行計画中にパリのルーマニア政府観光局を訪れた際、観光局の人がルーマニアに行くからには普通のホテルよりもぜったいにペンションに泊まるべきだ、とペンション滞在をしきりに勧めてきました。「日本に行くなら温泉旅館に泊れ」くらいの力の入れようといえばわかりやすいかな?

なので、ペンションを宿泊施設として予約しておきました。

中でも初日に泊まったトゥルグ・ラプシュ (Târgu Lăpuș) の Pensiunea Smarald という宿が印象深いペンションだったので記事にしておきます。

町の外れの、道路からも外れた辺鄙な(?)ところにあるのですがネットでも皆が「料理がすごくおいしい」となぜか大絶賛だったので、ここに決定しました。たどり着くのにGPSが重宝しました。カーナビが細い道の中ほどの何もない場所で「到着です」とか言うので不安になりますが、そのまま道を進んでいくと雑木林と池の向こうに菜園と建物が見えてきます。

Vila Smarald_Târgu Lăpuș

この日、テラス付の食堂では洗礼式のパーティーが行われているほかは、宿泊客は私たちだけという状態でした。日曜日は洗礼式パーティーが、よく入っているようです。パーティーなんてあったらうるさくて夜眠れないんじゃないの?と心配になりましたが、そんなに夜遅くまでは騒いでおらず、私たちの夕食が終わる頃には静かになっていました。

そんなわけで夕食は、食堂ではなく私たちの部屋の前のテラスに特別テーブルをしつらえてくれ、ごていねいにペンションの主が夫婦でアペリティフの乾杯に現れるという和やかムードでディナーが始まりました。

ネットでうわさの「おいしい料理」

Vila Smarald_Târgu Lăpuș

上の写真のお肉の盛り合わせは、アペリティフのおつまみです。すでにこれがおいしい上におなかいっぱいになるのですが、この後ルーマニアの食事で日本の味噌汁のように必ず供されるチョルバと呼ばれるスープ(味噌汁よりボリュームがありますが)、更にメイン料理にはお肉が大量に出てきます。

そして、評判どおりどれもすごくおいしいのです。庭で採れる野菜と果物、庭で飼育されている鶏、隣人宅から調達される豚肉・・・と、本物のビオですね。自家製ワインを3種類「好きなだけ飲んでね」と運んでくるし、デザートのケーキは妻の手作りというありさまです。シンプルな「素材を生かした料理」なのですが、新鮮な素材の良さがこのペンションの料理の評判の秘密なのでしょう。
ルーマニアでいろいろおいしいものを食べた気はしますが、正直、初日のこの宿の料理のせいで、残りの食事がちょっとかすむ始末です。

ちなみに、世界には出されたものは平らげることを前提として食事を用意する国と残すことを前提に多めに用意する国とがありますが、ルーマニアは後者なので、残すのはNGではないのだそうです。

翌朝は朝寝坊したいと申し出たら「正午に朝食」という対応までしてくれました。こんな宿初めてなんですが。
で、正午に食堂のテラスに行ったら、朝食の準備ができており、主の妻が菜園からトマトを手にやってきます。

更に、ランチ用サンドイッチの準備と観光アドバイスもしてくれ、何と言うか心温まるホスピタリティを受けられるペンションでした。
なのでチップを大いにはずんで宿を後にしました。これからマラムレシュ地方に点在する木造建築と山の景色を見て回ります。

Vila Smarald_Târgu Lăpuș

Pensiunea Smarald
Targu Lapus, str. Stadion, nr. 51
GPS / N 47.4368712 E 23.8761507 (←なにげに重要。でもナビが「到着」と言った後も直進する必要あり)