リヨンの有名ショコラティエの食べ比べを独自に行いました。一消費者の娯楽の一環ですが、自分たちの好みを知ることができたりして、なかなか興味深い試みでした。
…という話をFacebookページにちらっと書いたのが1年前。その後どうまとめようか迷ったり、一度書いたものをボツにしたりしている間にあっという間に1年が過ぎてしまったので、いい加減そろそろ記事にします。
今回購入したのは以下5ブランド(まずはアルファベット順)。本当はSébastien Bouilletも入れたかったのですが、レアール・ポール・ボキューズ店では量り売りを扱ってなく、クロワ・ルースまで買いに行けなかったので、今回は省略です。
まずは各ブランドの紹介から。
- 所在地
- 100gあたりの価格
- 紹介(このテストを行った時点での私の中の認識なので、うんちくは無し)
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I. Bernachon
1.Cours Franklin Roosevelt 69006 Lyon
2. 9,50€ /100g
3. ガイドブックでもおなじみのリヨンの老舗ショコラティエ。
II. Bruno Saladino
- 10 rue Tronchet 69006 Lyon
- 8,00€ / 100g
- 偶然見つけて気に入ったショコラティエ・パティシエ。こちらの記事でも紹介済み。
III. Philippe Bel
- 27 rue Tupin 69002 Lyon
- 8,00€ /100g
- Saint Etienne出身のMOF (Meilleurs ouvriers de France=フランスの最優良職人) ショコラティエ。Le neuvième Art というレストランで食後のコーヒーとともに出されておいしかったので店員に教えてもらったショコラティエ。
IV. Sève
- Quai Saint Antoine 69002 Lyon (本店)
- 10,10€ /100g
- マカロンがおいしい…ということはチョコレートも?私たちは近所のレアール・ポール・ボキューズの支店を主に利用。
V. Voisin
- リヨン市内のあちこち。
- 7,50€ /100g
- リヨンを代表するチョコレートのチェーン店。
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それぞれのお店で黒チョコレートのガナッシュでなるべくクラシックなもの(なるべくフレーバーが入っていないもの)を各2個、100g程度ずつ購入。
テスト方法
ブランド名を隠して各ブランド1つずつを並べ、相手に試食させる。なので1ラウンド5個です。試食させる側はもちろんどこのブランドか並び順をこっそりメモしておく。まあ、自分たちで買いに行っているので特徴的なチョコレートは見てどこのブランドかわかってしまい、完全なブラインドではないんだけど、個人のお遊びなんだから、まあ良いことにしましょう。
これを試食して10段階で評価してもらいます。コメントがあればコメントも記します。
第5ラウンドまで繰り返し、2人の平均点を出します。
さすがに1日でやるにはきついので、3日くらいに分けてテストしました。昔、メゾン・ド・ショコラのテイスティングセミナーに行った時も実感したのですが、こうやって食べ比べると同じチョコレートといえども、酸味があったり苦みがあったり味は様々です。
で、気になる結果は?
平均スコア
まずは点数から。
- Voisin: 4.9
- Bernachon: 6.4
- Bruno Saladino: 8.0
- Philippe Bel: 8.5
- Sève: 8.5
Philippe Bel とSèveが1位で同列ですが、コストパフォーマンスの観点から我が家では、
1位は…
Philippe Bel という結論に。おめでとう!
ちなみに Bernachonは、ガナッシュはトリュフ2種とパレ・ドールくらいしか扱っていないので、私たちのようなガナッシュ好きな人には不向きだということを一応付け加えておきますね。
ということで、「Philippe Bel さん、おめでとう!パチパチパチ…」で終わりだと物足りないので、別の記事でコメントなど紹介しつつ、一消費者目線ながらもう少し分析を試みようと思ってます。
おたのしみに!