Boulogne Billancourt (ブローニュ・ビアンクール) は、2013年まで9年間のパリ生活の最後の2年ちょっと住んでいた場所。こじんまりした中になんでもあって便利な町でした。
さて、リヨンに来て早くも4年が過ぎようとしている今も移住には全く悔いはないのですが、たまにブローニュのことをいろいろ思い出したりします。といっても、おもに食べ物関係なんだけどね。食いしん坊だから。
というわけで、秋が少しづつ深まり、移住直前の緊張感を思い出すこの季節に「ブローニュの思い出&おすすめアドレス(食べ物関係)5選」です。住んでいた場所の関係で、南部(ビアンクール側)に偏っていますが…。
1. 日本食の「さんき」と「四季」
経営者は同じですが「さんき」はお寿司屋さん、「四季」は和食全般。ブローニュって、「ジャピノワ(Japinois)」の激戦区なんだけど、本物のお寿司屋「さんき」はもちろん独り勝ち状態。ちなみに「ジャピノワ」っていうのは我が家の造語。フランスにやたらといっぱいある中国人経営の日本食屋さんで、お寿司と焼き鳥をベースにしたメニュー構成に、「C12」とか「A5」とか番号を言って注文する方式(←楽ではある)を特徴とするお店のこと。「さんき」の注文はもちろん番号制ではないからね。
一方「四季」のほうは、色々な和食を扱っています。そしてフランス人にも受けそうなデザート群。今でも我が家では「四季でごはん食べたいね」なんて懐かしんでいる始末です。
Sanki
38 Avenue Edouard Vaillant – 92100 Boulogne-Billancourt
Shiki
53 rue Gallieni – 92100 Boulogne-Billancourt
2. クスクス屋の Le Ténéré
お手頃価格なので、急に思い立って食べに行ったりしていました。ここのクスクス、どういうわけか「おいしい日」と「すごくおいしい日」があって、後者にあたると得した気分でした。
Le Ténéré
60 rue de la République – 92100 Boulogne Billancourt
3. インド料理の Kayani
2のクスクス屋と並んで気に入っていたインド料理屋。前菜にサモサ、メインにエビカレーが私の定番でした。
Restaurant Kayani
8 place de Bir Hakeim – 92100 Boulogne Billancourt
4. Maison Taïty (La Gerbe d’Or) のガレット・デ・ロワ
パンやケーキ類全般がおいしいブローニュの人気のパン屋&パティスリですが、特に印象に残っているのがガレット・デ・ロワ。ここのガレットはたぶん今でも一番のお気に入りで、1月になると必ず思い出してしまいます。
La gerbe d’Or
41 rue Solférino – 92100 Boulogne Billancourt
5. Marché Billancourt
このマルシェには相当お世話になりました。ここで知ったフランス食材なんかもたくさんある気がします。
今の自宅もレ・アール・ポール・ボキューズなんていう素敵な施設が近所にありますが、どちらかというと非日常空間。おいしいものも結構ありますが「マルシェ」って感じでもないし、ブランド化しすぎてコストパフォーマンスの観点では微妙です。そんなとき思い出してしまうビアンクールのマルシェの充実ぶり!一般的な生鮮食料品に合わせて、ロースト肉専門店みたいなのとか、おしゃれでおいしい食材をお手頃価格(まあ、パリ価格だから安くはないけど)で買えるさまざまな専門店があったので、土曜日の朝(←いや、昼近くだな…)のお楽しみでした。
Marché Billancourt
150 rue du Vieux Pont de Sèvre – 92100 Boulogne Billancourt
今パリに行ったとしても、別にブローニュまで行く用事は無いだろうから、わざわざパリの先まで行く感じになってしまうのよね。気軽に行けず残念…。