1985年出版の、スイスのパトリック・ジュースキントの『香水~ある人殺しの物語』は世界中で翻訳され、映画化もされた有名な小説で、私がいまさら作品について言うことは特にないので 「オチが独創的」とだけ言っておきますが、香水がらみでグラース (Grasse) へ行こうと思っている人は、この小説を読んでおくと良いかもしれません。人並みはずれた嗅覚の持ち主である主人公ジャン・バティスト・グルヌイユの一生がテーマで後半にグラースが舞台になるので、ちょっとした臨場感が味わえます。

またグルヌイユの匂いへの執着も驚異的なのですが、作者の匂いの描写への執着もかなりのもので、作中にこれでもかというほどマメに登場するさまざまな匂いの描写が繊細すぎて、読んでいる間、また読み終わってしばらく嗅覚が必要以上に敏感になるという効能もあります。

なお、このグルヌイユは架空の人物なのに世界的な有名人なので、グラースの観光局主催のテーマ別ガイドツアーのひとつにグルヌイユの歩みをテーマにしたツアーというものまであるようです(少人数だとちょっと割高かもしれません)。

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