ライチ (Litchi)12月から1月にかけてフランスのマルシェに出回る目玉商品。ガレット・デ・ロワと並ぶフランスの年始の風物詩と言っても良いかも。フルーツ界隈がさえない冬のお楽しみといっても過言ではない。

おかげでライチを見ると「ああ、本格的に冬到来だなぁ…」なんて思ったりして、全く季節感覚があるんだか無いんだか…?

確かに何でこの時期寒いはずのフランスのスーパーやマルシェの店頭に目玉商品として並んでるんだろう、と思いたくなるんだけど…

そう。フランスで売られているライチの多くはまさに今、夏を迎えているアフリカ南東の海に浮かぶ海外県レユニオン島などから来ていて、一応「国産」だったりするのです。 フランスってなにげに世界中のあちこちの海に島を領有しているのよね。ライチに限らずトロピカルフルーツがわりとカジュアルに売られているのはそういう事情なのね。

ぜったい食べたい空輸ライチ

やはりおすすめは、マルシェなどで見かける、食べ頃を収穫したての空輸ライチ。枝もついたまま束ねて売ってたりする。お値段は張るけど、みずみずしくて濃厚な味わいが最高においしい。

レユニオン島産とマダガスカル産をよく見かけるけど、個人的にはレユニオン島産が好みかな。

というわけで、南国とかお日さまとかそういうのが大好きな私はこうしてライチでもほおばりながら、さえないフランスの冬を越すことにします。

まあ、ライチが終るとフルーツは春までひたすらみかんばかり食べ続けるんだけどね。

冬に夏のフルーツって、こたつでアイスを食べるお楽しみとちょっと似てませんか?

***この記事は2012年12月11日にライブドアでの旧ブログに掲載したもののリニューアル版です。

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