馬籠宿

2015年のみなさまのご多幸をお祈り申し上げます!


なんか・・・ずいぶん出遅れてますね。まぁ
、フランスでは新年のご挨拶のカードは1月末まで大丈夫だし・・・と痛い言い訳をしてみる。

どうしてこんなに出遅れているのかというと、先週末に日本から戻ったからです。もう、なんていうかフランス人3人引き連れての旅行はほとんど仕事のようであわただしかったです。たとえば、旅館の朝食が「7時半」と言ってるのに「7時半は早すぎるから9時にできるか聞いてこい」とか、「9時はさすがに無理だろ・・・」と知っているだけに訳すのがはばかられることを訳させられたりしてけっこう大変なんですよ。まぁ、楽しかったけどね。
そんなわけで、今回は日本でのバカンス日記です。

もじゃもじゃうさぎの年末年始

調布の深大寺で除夜の鐘聞いてから仮眠をとり、江の島に初日の出を見に。日の出は6時50分頃ということで、6時半くらいから片瀬東浜海岸に待機。ところが日が昇るはずの場所だけ曇っていて、初日の出にはお目にかかれませんでした。でも反対側の空は晴れていてピンク色の富士山が美しく見えましたよ!
2日は実家に家族大集合でお食事会。9年ぶりにおせち料理とか食べたけどもっと食べたかった・・・。
翌週は日本のアルプス、岐阜と長野へ。そう、中山道の宿場町の残る木曽路です。

木曽路旅行記

何で冬のさなかに寒い木曽を選んだのかというと、同行者一同から「木曽の古い宿場をできれば雪景色で見たい」という、いかにもサヴォワ人的なリクエストがあったからです。

新宿から「特急あずさ」、塩尻で「ワイドビューしなの」に乗り継いで中津川へ。中津川からバスで馬籠まで行きます。

馬籠宿は、火災で焼失後再建された街並みとのことですが、石畳は当時の物なのだそうです。フランスの「中世の村」もそうですが、地面がアスファルトでなくて石畳になっていると、古い街並みが一気にパワーアップします。

夜は永昌寺というお寺に泊めていただいたのですが・・・古い日本家屋は、覚悟はしていたものの、ものすごく寒かった。でも風情もありサービスも良く、フランス人一行もえらく喜んでいました。もじゃもじゃうさぎが子供の頃通っていた書道教室(古い日本家屋でやはり冬は寒かった気が・・・)みたいな匂いが漂っていて、軽いノスタルジー。

翌日は馬籠宿から妻籠宿まで旧中山道を歩こうかと思っていたのですが、あいにくの雨。なんと宿の方が妻籠宿まで車で送ってくださいました。途中ハイキングコースを車窓から見たのですが、12月末の大雪の跡が残って道の状態は悪く、下手に晴れていたら、知らずに雪まみれの道を歩いて後悔するところだったわ・・・などと、めずらしく雨に感謝したものです。

妻籠宿に1泊後、翌日はJR南木曽駅まで1時間ほど歩き、普通列車で奈良井宿まで。奈良井宿はJRの駅から至近なのでアクセスしやすいです。

奈良井宿は妻籠あたりより標高が高いため平均気温も2-3度低いらしく、雪がたくさん残っていました。道端の温度計は0℃でしたが、風が冷たく氷点下を疑う寒さでした。

奈良井宿の宿では、若旦那が「イケメン」と同行者(相方=男も含め)の中で話題になっていました。ちなみにこのイケメン、独身らしいです(←よけいなお世話?)。ただ、山間部で歴史的建造物の保存義務付きの家業がもれなくついてくるからね・・・。

いずれの宿場も江戸時代のたたずまいがよく保存されているのですが、雰囲気が少しずつ違います。お正月明けの閑散期で閉店している店も多かったのですが、観光客も少なくて静かに楽しめました。

最終日は、当初の予定では松本まで直行の電車に乗る予定だったのですが、現地情報で予定を変更し、奈良井駅前から100円バスに乗って塩尻まで行き、そこから電車で松本まで移動。
松本城を見学後、美ヶ原温泉でのんびりし、翌日あずさで東京に戻ったのでした。冬の露天風呂、長居できて良いですね。

全体的に電車とバスの乗り継ぎが良く、この要領の良さに日本を感じました。車が無くても楽しめるコースです。
あと、日本の冬はそれなりに寒いものの朝7時には明るくなっていて気分が良いですね。ほんと、毎年日本で冬を越したい気分です。

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