グラースへのアクセス

アンチーブから朝10時過ぎの電車に40分ほど揺られて、香水の町グラースへ。電車は1時間に1本くらいあります。グラースの旧市街は山の上にあるのですが、電車はそのふもとに到着する。町へのアクセス方法は、バスで坂を上るかまたは徒歩で階段を上るという選択肢がある。というわけで、徒歩で上りました。

国際香水博物館 (Musée international de la Parfumerie)

けっこうな階段と坂で汗だくになったので、さっそく室内で涼もうと国際香水博物館に3ユーロ払って入場。まず良い香りのする暗い部屋でイメージ映像を見るという癒し部屋ふうの空間から見学が始まります。

この小部屋に長居してまんまと休憩。汗もひいたところで、原料となる植物の実物を見たり香りを嗅いだりしながら香りの系統を学び、更に、古代から現代に至るまでの香料の歴史コーナーへと続いていく。そういえば、日本の香道も紹介されていました。

入場料のわりにかなり見ごたえのある博物館なので、真剣に見るとそれなりに時間がかかります。

またこの博物館になっている建物は18世紀後半に建てられた邸宅で、フランス革命時にはVAR県の革命政府が置かれていた。

見学の途中に急に壁がトリコロールに塗られた革命仕様の部屋があったり、庭の片隅にはギロチンにかけられた20代から70代までの人々の名前が刻まれた碑があったりと、地味に香水以外の歴史も語っている館でもある。

グラースの町を散策

グラースの旧市街は、狭くうす暗い路地に暖色の建物がひしめき合っている感じで、全体的にはどちらかというと郊外のベッドタウンのような印象を受ける町でした。

グラースは香水の町なので、香水を作るアトリエが用意されています。有名なのはガリマールのものですが、ネットで見ていたら他の小さいパフュームリーでも行われているのを見つけました。自分の香水を創ってみたい人は、申し込んでみよう。

Musée international de la Parfumerie (国際香水博物館)
2 boulevard du Jeu de Ballon – 06130 Grasse

 

 

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