グラースを観光した後、バスで約20分、6kmほど離れたところにあるカブリ (Cabris) という小さな村に立ち寄りました。

カブリという村
山の上にあり「コートダジュールの展望台」といわれているこの村はその名の通り、村からの眺望が売りのようで、ガイドブック(フランス製)がグラースよりお奨めくらいの勢いで絶賛しているのでちょっと寄ってみようかという気になったのでした。また、この村はサンテグジュペリの母親の家があるほか、ジードやカミュといったノーベル賞作家をはじめマルロー、サルトルなど文豪が多数居住または滞在した村らしいので、もじゃもじゃうさぎもこの村に行けばブログにもっとおもしろいことが書けるようになるかもしれないと頭の悪そうな妄想をしながら、グラースの観光案内所のそばのバス停からバスに乗りました。

カブリに到着
ところで田舎のバスというのは、基本的に車内放送なし、表示なしなので、景色がわからない場合は、着いたら運転手に教えてもらうか、右側の窓側の席に座って通り過ぎるバス停を逐一見張っていないといけません。また、グーグルのストリートビューで周辺の景色をチェックしておくのも一案かもしれません。
といいつつ、ずっと見張っていたのに気を抜いた瞬間村を通り過ぎてしまい、1駅分徒歩で戻りました。

村は小さく、数組のフランス人観光客(主に老夫婦)が散歩していましたが、あからさまに村人か観光客かの違いが見えるありさまでした。といってもこの村は特に観光地というほどでもないので、1時間以内で十分に観光できると思います。村の広場から遠く海まで見下ろす眺望はガイドブックに書いてあるとおり絶景でした。

カブリのバス
帰りに困ったことが起きました。1時間に1本来るはずのバスが、2本分待ったのに来なかったのです。反対方向に到着してUターンしてきたバスの運転手によると、「グラース方面に行くバスは、前日までに予約がなかったから今日はもう来ない」とのことでした。

なんですか、そのルールは!要予約なんてどこにも書いてないし、誰も知りませんよ! バス停には私を含めて4人いたのですが、みんな大困惑です。でも、この中にひとり村人がいたので、結局その村人がバスで出かける予定をマイカーに変更してみんなをグラースまで運んでくれたのでした。

一人だったら、来ないバスをいつまで待ち続けていたことだか・・・。カブリ村民のFさん、ありがとう。
というわけで、グラースに行ったついでにこの村へ行く場合はバスがありますが、オフシーズンはいまひとつあてになりませんのでご注意を。ちなみに私のガイドブックは「グラースからハイキング」という形でこの村を薦めていました。

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